
登山でバテないためのカーボローディング完全ガイド【低山ハイカー英武ゆう】
こんにちは、低山ハイカー英武ゆうです!
前回は疲れないペース配分についてお話ししましたが、今回は「事前準備」として重要な、カーボローディングについてお話しします。実は、登山の前にちょっとした工夫をするだけで、かなり体力の持ちが違ってくるんです!
カーボローディングって何?
まずは言葉の意味から解説させてください。カーボローディング(Carbohydrate Loading)は:
Carbohydrate(炭水化物・糖質)
Loading(積み込む)
という意味で、簡単に言うと「体の中にエネルギーとなる炭水化物を事前に蓄えておく」という方法です。
マラソンや持久系スポーツ選手がよく実践している方法なのですが、実は登山にもとても有効なんです!

なぜカーボローディングが必要?
炭水化物を食べると、体の中では以下のような使われ方をします:
すぐにエネルギーとして使われる
肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられる
余った分は脂肪として蓄えられる
私たちが目指すのは、2番目の「グリコーゲンとして蓄える」というところ。これが長時間の運動を支えるエネルギー源になるんです。

プロのやり方vs私たちにできること
プロのカーボローディング(マラソン選手の場合)
1週間以上前から:
トレーニング強度を下げる
炭水化物の割合を4-6割に調整
3日前から:
さらにトレーニング強度を下げる
炭水化物の割合を7-8割に増やす
当日:
3-4時間前に固形物を摂取
その後はゼリー類で補給

私たちができる実践的な方法
低山・日帰り登山向けの簡易版カーボローディングをご紹介します!
3日前から
普段よりも激しい運動は控えめに
パスタ、うどん、ご飯など炭水化物を少し多めに
ただし、他の栄養素(特にタンパク質)もしっかり摂取
前日
炭水化物中心の食事を心がける
暴飲暴食は避ける
早めの就寝を心がける
当日の朝
理想は:
登山開始3時間前の食事
ですが、早朝スタートが多い登山では現実的ではありませんよね。そこで私のおすすめは:
起きてすぐに軽い朝食
消化の良いゼリー類で補充
行動食・おやつをしっかり準備

実践的なアドバイス
標高による調整
低山(1000m未満):普段の食事でOK
中高度(2000m前後):簡易カーボローディングがおすすめ
おすすめの行動食
エネルギーゼリー
おにぎり
チョコレート
ドライフルーツ
注意点
食べ慣れないものは避ける
水分補給も忘れずに
個人の体調に合わせて調整

まとめ
カーボローディングは、決して難しいものではありません。普段の食事を少し意識するだけで、登山がぐっと楽になりますよ。
特に2000m級の山に挑戦する時は、ぜひ試してみてください。きっと、いつもより余裕を持って登山を楽しめるはずです。
ただし、これはあくまでも私の経験に基づくアドバイス。みなさんの体調や経験に合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてください。
それでは、また他の記事でお会いしましょう!
【追記】
より詳しい情報は、私のYouTubeチャンネルでも配信していますので、ぜひチャンネル登録をお願いします!