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弟子規研究所は子育てを頑張るパパを全力で支援します!①

え?パパなの?
はい!パパを主軸に支援します!

在宅勤務で子供と過ごす時間が増えたパパが多いと思いますが、皆さん子育てに対しても色々な思いがあるのではないでしょうか?

ママの愛は何が起きても、どんなに大きく転んでも、無条件に暖かい居場所です。一方でパパの愛はどこまで高く、遠く挑戦できるか、世界の大きさにウキウキするか、希望に満ち溢れています。パパの愛が足りないと子供は羽ばたかず「井の中の蛙、大海を知らず」になってしまいますので、パパも子育てにおいて、すごく大事な役割と責任があります。

少し前にあるパパからこんな話を聞きました。「教育に関して、インターナショナルスクールなのか、私立にお受験するか、高校くらいから海外に留学させるのもよい…中略…しかし、学校で学んだことは社会に出てから使えるものはほとんどない。子供が成長爆発している時期に、将来使うか使わないかわからない知識を詰め込むことに時間と労力を費やしていいのだろうかと思う…」と。色々と本当に考えていて悩まれているのですね。5年後がどうなるか見通しづらい経営者以上に、20年〜50年先まで見据えた子育てのプランを考えるほうがよっぽど困難に思います。

実は「德才兼備」という古い言葉にヒントがあります。先に徳育、次に才能開花を目指します。じゃあ徳育ってどうやるの?簡単に言うと自己認識を深め、人間関係構築力を高めることです。一つずつ解説をしていきたいと思います。

徳育の実践と学びの順番を示す『大学』

儒学の基礎学習においては、四書五経という今でいうシリーズ本がありますが、その中で一番最初に読むとされているのは『大学』です。「明明徳」「親民」「止於至善」の三綱領と「格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下」の八条目などが書かれています。

この『大学』の八条目の最初の4つである「格物、致知、誠意、正心」では自己認識を深め、改善し、そして心を清らかに静かに保つことを目指します。後の4つである「修身、斉家、治国、平天下」は人間関係構築力を高める順番とその因果関係を示しています。

パパの子育てに重要な人間関係

先程の八条目の中で「斉家」までは、ほとんどの人がその役割をもっていますので、パパはまずここをゴールと設定いただくと良いと思います。家を斉(ととの)えるには、先ずは倫理の定義をはっきりし、父子の親、夫婦の別、そして長幼の序を念頭におき、マネジメントをしていきます。詳しく見ていきます。

五つの人間関係

倫理という言葉を正しく理解しましょう。道徳・倫理とセットで使われることも多く、その区別もあまりはっきりしていないように思いますが、どのような意味なのでしょうか。

倫理とは人と人の関係性です。
そしてこの関係は5つあり、「五倫」といいます。

父子の親 君臣の義 夫婦の別 長幼の序 朋友の信

父子の間には親愛があり、 
君臣の間には仁義があり、 
夫婦の間には区別があり、 
長幼の間には順序があり、
朋友の間には信頼がある。

1番に父子の親

まず"父"とは、パパとママの2人を指しています。したがって親子関係ということです。父親、母親と呼ぶように、そこには他にはない特別な愛の関わりがあります。その愛は恐らくこの世の中で唯一、見返りを求めないものでしょう。

このような愛の関係性は、世界から対立をなくしていきます。そのため、弟子規研究所はこの関係性をよくしていくことを第一優先として取り組んでいます。

2番に夫婦の別

この"別"は、それぞれに家庭における役割と責任が異なることを表しております。異なるからこそ調和し、仲睦まじい家を目指すことができます。

調和した関係性をもつ家は、世界を平和にしていきます。父子の関係性で対立をなくしていき、夫婦円満で世界平和につなげていきます。世界平和は社会の最小単位である家庭が健康であることが欠かせません。この裏づけに「家和万事興(家が調和すれば、何事も上手く運び繁栄する)」という中国の言葉があります。

3番は長幼の序

ここにある"序"は秩序を指します。家庭内においては親子、親戚、兄弟など、年長者が先、年少者は後という秩序があります。

この考えは、これまで多くの人が誤解をしている部分なので、詳しく説明します。東洋思想では人と人の違いをとても大切にしています。一人ひとり異なる唯一無二の存在だと考えられており、個々に優劣はなく、等しく尊いのです。しかしそれでは混乱が起きてしまうので、調和のために秩序という考えのもと、年長者が先、年少者は後としたのです。

五倫の残る2つについては、弟子規の解説をするときに詳しく書きたいと思います。

次回予告: 徳育の人間関係構築力について、今回書きましたので、次回は自己認識を深めることについて書きたいと思います。

ちょっと宣伝♥(笑)

ここで書いた内容について、日常的な子育てのシーンにおいてどのように思考したり行動すれば良いのでしょうか?もっと具体的に知りたい!と思われた方へ。来年1月から、仕事と子育ての両立をがんばるパパ向けに、学び合う場を作りたいと考えています。詳細はまたお知らせしますがご興味ある方はぜひコメントください!

車文宜・手計仁志

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