【読書記録】「ずっと受けたかった ソフトウェア設計の授業」飯泉順子・大槻繁
この手の本で今まで読んできた「手取り足取り教える系」でもなく「常に心の底にしまっておく格言系」でもない、新しいタイプの本(ちょっと格言っぽさはあるかも)。また、これまでの本が「実装、実装、実装」であったのに対し、こっちは「実装の前にまずデザインをしっかりしなさい。実装は現実世界から考えなさい。そこ!焦ってコーディングしない!」みたいな。
主に JSP, JSD といった概念が紹介されており、現実世界の問題領域をいかに抽象化してソフトウェアの世界に落とし込むかという一点にピントを合わせて書かれている。それもイベントや入出力といったインターフェースに特化して。今まで自分のコーディングは、コードを書きながら仕様を考え、仕様を考えながらコードを書き、といった形になっていたので、どうしても config からスタートするボトムアップでコード本位のプログラムになっていたが、実際に解決したい問題があるのなら、先に問題領域を定式化して(これが一番難しい)ようやく実装に入るという方式が望ましい。いや〜、よっぽど大きいプログラムでない限り今のスタイル変わらなさそうだな〜。
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