
ドイツ語学習記録:「Beethoven 第九 合唱」文法・構文解析I
【注意】「ノートは間違いの記録」です。この記事は勉強途中で書いたもののため、多分に誤りを含んでいる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。構文や訳をしっかりご覧になりたい方はこちらから。
今回扱ったのは冒頭部分です。
O Freunde, nicht diese Töne!
Sondern laßt uns angenehmere anstimmen
Und freudenvollere.
ここはどうもベートーベンさん自身が書いたらしいみたいなことが wiki に書いてあった。
他はっていうと、シラーの「自由讃歌」が元になってるらしい。後で読んでみよっと。
1行目
O Freunde, nicht diese Töne!
Freunde は Freund の複数1格もしくは4格。冒頭に感動詞 O があるので呼びかけの可能性あり。そもそも文じゃないかも。「おお、友よ」みたいな。
Töne は辞書見る限りそのままで載ってないので(ウムラウトがついてるあたりそんな気はしてたが)複数形か何かだろう。そう思って Ton を見てみると、あったあった。
Ton [=engl. tone] m. -[e]s / Töne
だとさ。第一義が音って書いてる。そういえば予備校で大島保彦さんの授業で
「第九の冒頭は『こんな音じゃない!こんなんじゃない!こんなんじゃなーい!Freude』ってはじまる」
みたいなこと言ってたあたり多分音であってる。だってベートーベンが音楽家だし。一応他の訳も見てみるけど、「調子」がギリ許せるくらいで他は全然。なのでとりあえず Töne は男性複数で「音」ってことで。
1行目だけでみれば「おお友よ、こんな音ではない!」と言ったところか。まあ続く文章で覆るかもしれんけどな。
2行目
Sondern laßt uns angenehmere anstimmen
sondern ってのが頭に出てきた。そのままでは出てこなかったけど、「sonderlich a. 特殊な, 特別な ... 」の項目に
sondern cj. (常に否定を含む前文章を受ける)そうではなくて[むしろ], それと異なり
って書いてるんで、まあこれだろう。ちなみに cj. って Konjunktion(接続詞)ね。なんで kj って略さねーんだよ。
laßt はマジで辞書出てこなかったんで、lasst だと思って調べてみる。多分直説法現在3人称単数だから、lassen じゃない?で、最初本動詞を見たのが運の尽きでしたね。いや意味の多いこと多いこと。7個も意味持たせんなよ...
で、読んだ後に「助動詞として」って書いてあった。行末に anstimmen っていかにも原形動詞っぽい単語が落っこってるし、そういや授業で lassen は何かの助動詞だみたいな話あったな。そう思ってたらこいつもこいつで6つも意味がわかれてる。ほんと困りますよ、こういうやつ。
どっちか今決めてもしょうがないから、とりあえず先見てみましょうか。uns って覚えてねーな。1人称複数3・4格か。やべぇ前期ドイツ語の単位剥奪されちゃうよ、これだと。
angenehmere は調べてやると
angenehm [vgl. genehm] a. ①快適な, 愉快な, 気持ちの良い...
だってさ。語尾の -ere は比較級 -er にもういっちょ -e がついたんやろ。無冠詞だから強変化してて定冠詞類とほとんどおんなじなもんで、女か複の1か4。でもこの行に名詞はない。ってことは Töne にくっついてるんじゃねーの?意味的にも「こんなんじゃなくてもっと心地よい音」って言ってるから多分あってる。辞書の vgl. ってのは、略語表には「vergleiche! 参照せよ」って書いてあったから参照してみた。
genehm [原意 "so beschaffen, wie man es gern nimmt"] a. 好ましい; 好都合の
原意の意味が全然わからん(汗)。so wie でググると so gut wie とか so alt die とか出てくるから so as とか so that みたいな意味なんだろう。確か授業でもそんなこと言ってたはず。beschaffen は他動詞と形容詞があったので今は保留。wie 以下は nimmt が nehmen で大体 take だから.........?訳わかんねーわ。頼む、DeepL 先生。
気の向くままに?余計わかんねーわ。てかぶっちゃけ genehm ってどうでもいいんだよな、angenehmen の意味わかってるし。なんで今回はパスで。またドイツ語上手くなってから出直します。
歌詞に戻って anstimmen だったよな。
an|stimmen t. ①(楽器を)奏する; 調律する ②歌い始める ③基(主)音を出す
マジどれだろな。見当つかんわ。とりま保留してた lassen に戻ろか。
多分この感じ lassen 助動詞なんよな。第一義に「許す」って書いてるから、多分ここでもそんな感じの意味。つまり Sondern laßt uns angenehmere anstimmen で「そんなんじゃなくて、我々がもっと心地よい音を出せるような」ってことじゃね?おお!結構いい感じに意味通った。2行目長かったな〜。
3行目
Und freudenvollere.
freudenvollere で載ってないよ(泣)。ドイツ人お得意の名刺くっつけちゃったやつかな。freude は歓喜だってのはまあ散々出てくるしいいかな。vollere だよね、問題は。
voll (voller, vollst) [füllen, viel; engl. full] a.
いっぱいなのね。じゃあ -er-e だから「もっと歓喜で満たされた(音)」ってことでいいかな。わかりやすっ!
総括
さて、歌詞をもう一度振り返ってみます。
O Freunde, nicht diese Töne!
Sondern laßt uns angenehmere anstimmen
Und freudenvollere.
で、訳してみたら
おお友よ、こんな音ではない!
もっと心地よい音を出させてくれるような
もっと歓喜に満ち溢れた音を!
ってなりましたね。ここで wiki に載ってる訳を見てみましょうか。
おお友よ、このような旋律ではない!
もっと心地よいものを歌おうではないか
もっと喜びに満ち溢れるものを
まあまあ、悪くないんじゃない?
いや、2行目の laßt がまだ解決してないな。「歌おうではないか」か......これって "Let's" じゃないか?それで ihr に対して命令形にしてるから「お前らもっと心地よいものを歌おうぜ」ってなんのか。理解。
長くなっちゃいましたね。2行目のせいでもうここまでで2500文字を超えてるので、続きは次回。