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黄昏時をどう生きるか

思い出して欲しい。 

20代の頃、あなたは若かった。

あらゆる物を素早く吸収し、体も動いた。

どちらかというと怖いものなどなくて
ただ時代の潮流に合わせて
エネルギッシュに過ごしていたでしょう。 


30代の頃、仕事でもできるようになり、
ボキャブラリーも増えて、少し天狗にすら
なりかけてはなかったですか?

人生で最も輝いていた時といっても
いいかもしれません。

お金も増え、視野も増え、行動範囲も増え、
結婚という一大イベントすら
あったのではないでしょうか?


40代の頃、初めて老いを
感じ始めませんでしたか?

仕事もできる、
でも身体は20代のようにいかない。

仕事は管理職となり、身体より頭を使うように
なりませんでしたか? 


50代の頃、
あからさまな斜陽のところに
いると考え始めませんでしたか?

あらゆる機会を若手に任せていませんでしたか?

体は重く、老眼鏡すら必要になってきたのでは
ないでしょうか?

自虐的になり、自分もそこが本当は
居心地の良い場所に
なっているかもしれません。

今までのキャリアより、
老いた自分のキャリアを探し出すように
なるかもしれません。

僕は50代です。

20代、30代の時の輝きが増していたほど
今の影を覆うような生き方や考え方に
苦しみ、悩むようになりました。

おじさんが昔話をするのは
若い時は君と同じだったんだ
と言いたいのです。

ほんの小さなプライドです。

50代といえば、
付き合いも減り、家族を優先に考える
ようになります。

AIによると、
人生のピークの平均年齢は、
アサツー ディ・ケイの調査によると39歳です。

この調査では、15~69歳の男女に
「あなたが人生のピークを迎えた(迎える)年齢は?」 

と尋ねたところ、
男性は平均41歳、女性は平均37歳という
結果が出ています。

また、人間の生物学的なピークは、
男性が25歳、女性が23歳と言われています。

一方、幸福感のピークは年齢によって
異なります。

男性では30代が幸福度が高く、
40代で最も低く、その後平均値は高くなり、
60代以降はさらに高くなっています。

女性では30代から50代までは
ほぼ横ばいで、60代をピークに
高齢になるほど幸福度は下がっています。

僕は自身のエネルギーが枯渇していくのを
非常に感じます。

ネガティヴであり、
家を守る、子どもを守ることが
第一優先になります。

オスとしての機能も下がり
仕事場では用無しといったところでしょうか。

もしくは孤立してmy wayを貫き通したり。


昭和の人は言いました。

20代は足を使い
30代は頭を使い
40代は目を使い
50代はアゴを使う。

これは生涯を大企業で過ごしてきた
平均的な考えかもしれません。

今は転職ラッシュ。

50代であろうが、
20代のように振る舞い、
30歳の結果を求められます。

ここに誤差が生じます。

フェラーリに乗っているのに
エンジンは軽自動車のような。

それはエネルギーの差です。

グラフで言うと40歳をピークに
徐々に下がっていくことでしょう。

家のローンや子どもの学校卒業を
終えるのが70〜80歳。

これが終われば
肩の荷が下りるというものです。

僕はこの法則に逆らえないですが、
例外を作りたい。

人からどう見られようが、
自分の心の持ちよう、
かなり難しいです。

今の自分には
生きてきた経験値しかありません。

しかし、それが果たして今の
価値観に沿うものなのでしょうか?

あらゆる趣味を辞めざるを得ず
階段は恐る恐る下りる。

老眼鏡をかけて、上目使いで話す。

正直言って、僕は老いることが怖い。

若いつもりで、音楽を聴いていても
ハーレーにまたがっても
渋い、〇〇オジ、がついて回る年齢なのです。

ま、経営者や実業家のような
パワフルな人たちは別として
多くの人が老いを仕方なく
受け入れています。

40ピークのグラフは
普遍的なもの。

逆らう、争うことは出来ません。

崖から底に転落した石はスピードが
徐々に上がっていき、
角が取れて丸くなり、
下流に着いた頃は
小さな丸石となって
止まっていることでしょう。

あなたはいかがですか?

この40ピークのグラフに抗っていますか?

それとも死との対話が始まるように
なりましたか?

幸運を祈ります。

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