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畑仕事って面白くって楽しくって美味しいエンターテイメントみたい

野菜作りをしています。
かれこれ今年で10年ほど経ちます。
春と秋に植え替え夏野菜と冬野菜を作っています。

夏はきゅうり、ピーマン、ゴーヤ、トマト、大葉、バジル、つる紫、じゃがいも、なす、四角豆、かぼちゃ、冬瓜、サンチェ、オクラ、ねぎ、さつまいも、小豆などなど。

冬は大根、白菜、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、蕪、ルッコラ、かつお菜、高菜、つぼみ菜、芽キャベツ、からし菜、スイスチャード、ねぎ、セロリ、じゃがいも、麦、にんにく、玉ねぎ、そら豆、スナップエンドウ、グリーンピースなどなど。

大体それぞれのシーズンで20種類くらい育てられるようになりました。
プロから見たら決して商品にはならないものですが、家庭で採れたて野菜を食べられるだけで満足です。
あと手伝ってくれる友人や、めっちゃできた時に友人などにあげたりしています。

元来飽き性な私ですが、なぜだか野菜作りは性に合っているようで続けられています。

誰かの言葉で
「畑の野菜は足音で育てる」
と言っていたのが心に残っています。

毎日毎日畑に行って野菜を見て、今何をして欲しいか側を歩いて足音を聞かせるように、野菜を見てあげることを言っているのだそうです。

また野菜は種を蒔いてから、ほとんど決まった期間で芽が出て成長していきます。促成栽培という方法もあるみたいですが、路地野菜ですとほぼ狂い無く決まった期間で成長します。
ですので収穫期から逆算して計画を立てて、畑の準備をしたり種を蒔かなければなりません。その中で天候の変化などいろいろなドラマがあったりして、毎年苦労してそれを乗り越えて収穫できた時、食べて美味しかった時の喜びは何物にも変え難い体験なのです。

そんな畑劇場の当事者であり、観客でいられることがこれまで飽きずに続けてこられた理由なのかもしれません。

野菜って旬を頂く食べ物なのだと思います。
もちろん栄養を得る為という理由もありますが、スーパーで売っている野菜と畑で採ってきたばかりの野菜では、風味や味、歯触りなど同じ野菜とは思えない驚きがあります。

これは作っている人の特権なのですが、このおいしさをもっと知ってもらいたいなぁ〜。何か知ってもらえる機会はないかと思います。

お借りしている畑で1人でコソコソ作っているので、たくさんの量は作れませんが、私にはこれくらいがちょうどいいです。
でも農家になるつもりは今の所ありません。
野菜作りを仕事にすると、きっと続かないような気がするのでそれはやめておこうと決めています。

野菜を作って来たからって、自分が成長するなんてそんな烏滸がましいことは考えませんが、気がついたら野菜から教えてもらっていることはあります。

それはある程度の成果を出すには一定の時間が必要だから焦るな。とか、環境が合っていなかったら、どんなに良い方法を選んでも正しく成長しないとか、思い出せば他にもたくさんあるような気がしますが、そんなことは後付けで、要は畑にいて野菜たちと向き合っている時間が好きだから続けているんだと思います。

これからも我が家の食卓にのる野菜を体が続く限り楽しみながら作っていくこと。そしてそれを奥さんが美味しく作って一緒に食べるのが、私のこれからの小さな夢です。
畑よありがとう。

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