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男性VIO脱毛は童心に帰るための作業
なんと晴れやかな気分だろう。
約半年ぶりに、VIO脱毛をしてきた。つるっつるの、てっかてか。
「てっかてか」なのは、仕上げとしてオイルを塗られるからだ。
見た目からしてカッコよくなった。なんだか自分のモノではないみたいだ。
このところ仕事が立てこんでいて、精神的に少しばかり疲れていた。
するとなぜか「時間ができたらVIOの脱毛をしよう」という考えが頭をもたげてきた。
2019年に初めてブラジリアンワックスによるVIO脱毛を経験して以来、これまで半年~1年に1度の頻度でVIO脱毛をしてきた。
誰かに要請されたわけでもない。パートナーから「脱毛してほしい」と言われたわけでもない。(僕の魅力はそんなところで損なわれるわけがない)。
ただ時折、「やっておくべきだ」とわかる時期が訪れた。
そして今回、その理由がわかった。
日々生活するなかで「煩わしい」「面倒だ」と感じることがある。
避けては通れない仕事・家族や友人、異性との人間関係・経済的な問題・睡眠不足……等々。
思えば、どれも“毛”が生えてから起きたことだ。“毛”がなかったころは、そんなことで煩わしいと感じたことなどなかった。
“毛”がなかったころを思い出せ……!
VIO脱毛は僕にとって、童心に返る手段のひとつだったのだ。
数年前、「VIO脱毛の実践者」としてテレビ番組の1コーナーに出たとき、「VIO脱毛をすると、誰かに見せたくなる」と語った。(※実際にやったら捕まります)
自分の身体なのになんだか見慣れない景色だから、その部分だけが、自分ではないように感じるからだった。
そういえば子供のころは、見られてもなんともなかった。
あらゆる問題は“毛”が生えてから起きたことだ。
毛から解放されたいま、気分はとても穏やかだ。毛がなくなったことで眠っていた童心が呼び起された。
己に降りかかるあらゆる問題が、取るに足らないものに思えてきた。
遊びのひとつとして向き合えそうなポジティブささえある。
これまで僕は「ボサッとしてきたから」「蒸し暑いから」が男性がVIO脱毛をする一番の理由だと考えてきた。
しかし、そうではなかった。
今ならはっきりとわかる。
忘れていた時代に帰るための、これが近道だったのだ。