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渋谷・のんべい横丁への挑み方 ――「呑み屋は女将が9割」第2回
■「流しをやっていた頃のサブちゃん」渋谷駅から徒歩数分の線路わきに、小さな呑み屋ばかりが集まる「のんべい横丁」がある。
若い頃の北島三郎は、ギターを抱えてこのあたりを「流し」でまわり、酔客に歌声を披露していたのだ。
だが今では、その歴史ゆえに、どこか足を踏み入れにくい雰囲気がある「のんべい横丁」。興味はあるけど勝手がわからないという人のために、ここに簡単な「初めての『のんべい横丁』」マニュアル
名もなきタコ焼き屋 ―ー「呑み屋は女将が9割」第1回
名もなきたこ焼き屋がある。
店名を示す看板が、どこにも出ていないのだ。
呑み屋を一人で切り盛りする女将は、たいてい魔女のようにみえる。この店の女将もまた、魔女のようだ。70歳を過ぎたばかりだというが、10万70歳だとしても納得がいく。そんな顔つきをしている。
「なんで店の名前が出てないの?」とたずねてみても、「看板が出てないと、なんか入りにくいだろう? イヒヒヒ……」と不気味に笑うだけで、答え