胎児エコー:腹部
今回は胎児の腹部のチェックポイントについて。
腹部は臓器がたくさんある場所です。
臓器ごとにエコーのうつり方が違うのでごちゃっとはしてます。
正常な像をしっかり覚えれば異常は比較的簡単に見つけられる部位ではあるので一緒にポイントを押さえていきましょう。
胎児エコーについてのまとめはこちら
【腹部 チェックポイント】
実は特にこれ以上、腹部は解説することはなくて(笑)
腹部の臓器が正しい位置にあるかを確認することがメインになります。
何か異常があったら臓器ごとに追加でみるところは異なります。
横隔膜の異常 → 胸部への脱出臓器の有無
胃や腸管の異常 → 羊水量の確認 閉塞部位の同定
腎臓や膀胱の異常 → 羊水量の確認
背骨や臀部の異常 → 羊水量の確認 他の神経系(脳)の異常がないか
腹腔内腫瘤 → 由来臓器の推測
臓器が関わる部分を追加で評価するという感じですね。
つまりは臓器や病態への理解が必要な部位とも言えますね。
生後に変わる部分が少ないため胎児の腹部で得た知識は
大人の腹部エコーをする際にも役立つことがあるかも?!
個人的には胎児エコーのあとに腹部エコーを習得したので
臍静脈の部分が肝鎌状間膜になるのはちょっと感動しました。
(マニアックすぎ)
エコーの習得はいろんな部位をしていくことで
知識がつながっていくので勉強していると楽しいです♪
他の部位の記事も書いているので興味あればみてみてくださいね
(随時更新予定)