腹部エコー:基本断面(胆嚢胆管編)
腹部エコーの基本断面。
今回は胆嚢と胆管についてまとめていきます。
他の基本断面が見たい方はこちら↓
【胆嚢】
胆嚢は2方向以上の画像を保存するため最低2枚。
くびれや屈曲により長径が1枚に収まらない場合は何枚か保存します。
長径の像では頸部・体部・底部が分かるように、
短径の像では壁肥厚がないかを確認できるような像を撮ります。
〈注意点〉
長径では底部付近に腸管ガスがかかりやすいため
見えにくいときは被検者に左側臥位になってもらうと見やすいです。
短径では胆嚢壁に向かって垂直にビームが当たるようにあてないと
壁を斜めに描出してしまうので肥厚っぽく見えてしまいます。
【胆管】
肝外胆管は腹部エコー初心者には描出が難しい部位のひとつです。
描出のコツは右肋骨弓下にプローブを縦に置き、
門脈をなぞるように心窩部側から右側にプローブを動かすとでてきます。
胆嚢と同じく、被検者に左側臥位になってもらうと見やすいです。
基本断面は出来るだけ長く描出できた画面で画像を保存します。
基本断面を撮影したあとは肝外胆管内結石の否定のために
肝外胆管の断面の観察も忘れずに行いましょう。
今回は胆嚢と胆管の基本断面について解説してみました。
胆嚢胆管は見えにくいときは左側臥位!
これは覚えておきましょう。
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