「上野アンダーグラウンド」観光名所まとめ【R18】
JR上野駅の三省堂書店で購入した文庫本「上野アンダーグラウンド」が面白かったので、登場してきた観光名所をまとめてみた。ルポルタージュ本。上野がどのように現在の景色になっていったのか、昭和時代の加齢臭を残しつつも上野のアングラな場所で生息する人々の生態を詳細に描写している。
エッチな名所が多いので苦手な方はご遠慮お願いします。また、治安が悪い場所が多数含まれるため、観光で行かれる方は自己判断でお願いします。
私は中学から高校時代にかけてアメ横が通学路だったので「こういう街だよね」というのは何となく認識していたけど、それでもあまりにも知らない世界がこの本に広がっていた。この本をレジ前に山積して大丈夫か、三省堂。
上野の九龍城
私達の知らないうちに上野の一区画は中国のあまりよくない人達のたまり場になっているらしい。本書では名前が伏せられていたけど、どうやらアルベルコ上野というマンションのことらしい。下記の記事を読むと、更に詳細がわかるのでオススメ。何なのかって言うと、ナニを生業にする人達がいっぱいいるらしい。治安悪いから行かないでね。
ハッテン場
上野オークラ劇場
京成上野駅を出て不忍池に向かうと、必ずこの店の前を通ることになる。下町風俗資料館が目と鼻の先にあり、文化とエロが近接している珍しい配置を見ることができる。
10年前は普通にピンク映画やポルノ映画の看板が店頭に堂々と貼っており、何とも言えない空気があった。今は改装されて、ちょっとごまかしながら営業している。
ちなみに2019年の秋葉原ではエロゲーのポスターが大々的に貼られており問題になっていたけど、過激さで言ったらオークラ劇場の方が上だろとは思った。どっちも気持ち悪いことには変わりないけど。
上野オークラ劇場で映画を見ると下記の記事のような出来事に巻き込まれるようだ。その辺のお化け屋敷より怖いだろ。
サウナ浴場
本書には会員制のハッテン場サウナが登場する。名前は伏せられているのでどこかはわからなかった。現在サウナは人気なので、ゲイの取り締まりも厳しくなってるのだそう。2009年時点での上野サウナは下記から確認できる。
ちなみに「上野 サウナ ゲイ」の検索でトップに引っかかるサウナは北欧だった。漫画「サ道」にも登場する本格的なサウナであり、現在この店もゲイに対して厳しい態度を取っているとのこと。その気がない限り襲われることはないと思われる。
【番外】JR上野駅13番線トイレ
本書では紹介されていなかったけど、JR上野駅13番線トイレはネット界隈である意味有名だった。決して某魔法使いの物語のように9番と10番の間に隠しホームがある訳じゃない。最近調べたところ、13番線は有名になりすぎて5番線が流行になっているらしい。いずれにせよ、上野の公衆男子トイレを使用するときは気をつけましょう。
キャバクラ・出会い喫茶
個室出会い喫茶「東京ドア」
登場人物の年齢を考えると、このお店なのかな。ちょっと特殊な出会い喫茶。それにしてもR35て。私にはまだ早いかな。。。
プラザ・エンタープライズ
キャバクラの一大チェーン店だそうです。本社が上野にあるため店舗数も多いそうな。
過去のスラム街
葵部落
本書を読むまで知らなかったが、戦後に行き場をなくした人たちが上野公園に葵部落として集まっていたそうだ。詳細については本書を読むといいけど、雰囲気だけでも知りたい人たちは下記のブログを読むといいかも。どうやら初代都知事である安井誠一郎の銅像付近だったらしく、西洋美術館が並ぶ辺りがスラム化してたと言われてもピンと来ない。時代の移り変わりを感じる。
下山万年町
東京の三大貧民窟の一つ。上野学園付近にあったらしく、こちらも面影はなくなっている。
上野ジュエリータウン
御徒町駅付近。山手線に乗ってても、御徒町駅付近を通ると「やたら宝石の看板が多いな」と感じる。
アメ横
志村商店
チョコレートたたき売り店。
二木の菓子
アメ横と言えば二木の菓子。今ではチェーン展開しているけど、国内外の珍しいお菓子を購入することができる。
地下食品街
おそらくアメ横で位置的にも販売している商品的にも最もディープな場所。学生時代に寄り道で地下街に行ったら豚の鼻や手足がそのまま売られてて面食らった。
舶来堂
アメ横革ジャンショップの代表格。現在BASE経由でネット通販が可能になった。
不忍池
上野を代表する観光地だけど、70代の立ちんぼがいるとかいないとか。待ち合わせをして湯島方向へ消えていく70代の完熟カップルがいないかよく観察してみよう。
コリアンタウン
キムチ横丁
日本最古参のコリアンタウンは新大久保ではなく、上野にある。現在も、キムチ横丁には多くの焼肉店や韓国料理店、キムチ専門店が軒を連ねており、本場の味を楽しむことができる。特に有名な店舗としては、親子三代続く伝統的なキムチを提供する「第一物産上野本店」がある。
パチンコ村
上野はパチンコメーカーのメッカである。戦後に日本で帰化した朝鮮人が起業したパチンコ店が上野に誕生したのがこの村の発祥である。
パチンコ・パチスロメーカーのショールームや事務所が密集しているエリアである。
利便性: 上野は東北方面への玄関口であり、交通の便が良いため、パチンコ店の購買担当者がショールームを訪れやすい場所として選ばれた。
歴史的背景: 昭和から平成にかけて、上野には多くのパチンコ店が集まり、その影響で関連業者もこの地域に集まるようになった。
ビジネスの集中: パチンコメーカーが集まることで、業界内の情報交換や新機種の展示会が行いやすくなり、ビジネスの効率が向上した。
代表的なパチンコメーカー:
SANKYO: 長い歴史を持つ大手メーカーで、多くの人気機種を開発している。
平和: 群馬県で創業し、現在は上野に拠点を置く大手メーカー
ニューギン: 名古屋に本社を置き、上野にもショールームを持つメーカー
SANYO: 海物語シリーズで知られる大手メーカー
上野パチンコ村は、パチンコ業界にとって重要な拠点となっているが、近年ではその数が減少傾向にあるとも言われている。
補足
下記は紹介した本に記載は無いけど、私が知ってる上野の豆知識を紹介してみる。エロくないです。
寛永寺坂駅と旧博物館動物園駅
上野はJR、東京メトロ銀座線もしくは日比谷線、そして京成線がある。JRと京成は改札が離れており、京成線は上野公園の真下にあるため、西郷さんの銅像に直接行くには京成線の方がアクセスが良い。美術館に行くにはJR改札が近く、坂道を登ることなく直接行くことができる。
私は生まれたころから今でも京成線ユーザーなんだけど、京成日暮里駅から京成上野駅までの距離が異常に長いなと感じる。2分くらいかかっているんじゃないだろうか。これは、京成上野駅と京成日暮里駅の間に2つの駅が存在していた。「寛永寺坂駅」と「旧博物館動物園駅」だ。現在どちらも廃止され、駅舎のみが残る。旧博物館動物園駅は、トンネルの中で目を凝らすとホームの残骸が見え、こち亀でも95巻に登場してくる。西洋式な外観の駅舎なので、興味ある人は訪れてみると良いかも。
あまちゃん
また、アメ横といえば14年前は「あまちゃん」の聖地だった。東北から東京へ上京するために東北新幹線を利用すると、終点は上野になる。
じゅらく
私が学生時代の頃、西郷さんの下にあるレストラン街とヨドバシカメラ上野店はすべて「聚楽台」と書かれていた建物だった。戦後、地方から上京してきた若者たちは聚楽台で飯を食べていたそうだ。現在聚楽台は閉店し、アメ横の一角に「じゅらく」が残り、当時のメニューを頂くことができる。