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手づかみ離乳食【0歳7ヶ月】タコの足のあぐあぐからお口の使い方を学ぶ

ちょくちょくスーパーで、タコの足を見ます。夏はタコきゅう(タコときゅうりをごま油と醤油等で和えたもの)、冬はおでんの具として買うことが多いので、その切れ端を赤ちゃんへのあぐあぐ食材として提供しています。今回は7ヶ月の赤ちゃんにタコの足をあぐあぐしてもらった際のお口の動きを抜粋して、お口や手の使い方を見ていきたいと思います。

食べる前の状態
茹でダコですが、一応家でも軽く茹でています

タコの経験は過去にも数回あり、そんなにハマることもなかったのですが、今回はものすごく食らいついてくれました。時間にして30分超!この赤ちゃんが、ここまでひとつの食材を追求したのは初めてです。歯が生えてから初めてのタコの提供だったので、味がしたのと、噛み応えが面白かったのかなあと思われますが、その集中力に驚きました。

ここからスタート
まずは口に入れて下の二本の歯で噛んでみています
あれ?噛み切れないなあ?と思っているところ
噛み切れなかったので、下の前歯で噛んだまま、
左手で引っ張って、引きちぎれないか試しています
指の先にすごく力が入っているのがわかります
引きちぎれなかったので、
この辺なら噛みちぎれるかな?と
違う角度から検証しています
上唇周囲の口輪筋がしっかり使えているのがわかります
ちょっと奥の方で噛んでみたら引きちぎれるかな?と
思って試しています
右の奥にタコを入れて、前歯部でしっかり噛んでいます
下唇周囲の口輪筋が収縮していますね
左手が疲れちゃったので右手で引っ張っているところ
「歯で噛んで引っ張ればちぎれて食べられる」ということが
わかっているんですね
でもこれはちぎれないから、
あれ?なんでだろ?どうしたらちぎれるんだろ?と考えて、
こうしたら良いのかな?こうならできるかな?と
何度も何度も違う角度からチャレンジしています
また左手に持ち替えました
奥歯がなくても咬筋がしっかり収縮しています
ここを掘り下げると授乳の話、
更には胎児期の指しゃぶり等の話になるのですが、
咬むって、歯がなくてもできるんですよね
噛んでも噛んでも噛みちぎれない!と思って
ちょっとヤケクソになってきました
オトガイ筋と下唇下制筋がものすごく収縮しています
口唇周囲の筋群のボディビル大会があったら
良いとこ行くと思う
もう一度右手で引っ張ってみているところ
タコの足表面の皮は少しずつ剥げてきていますが
足そのものを引きちぎることはできません
先程までは全部の指を使っていましたが疲れてきて
二本の指で把持するのみになっています
最後、噛み切れなくて疲れちゃって机に突っ伏しました
悔しい気持ちが伝わってきます
もちろんタコ以外の食べられるものも提供していますが
他のものには目もくれず30分以上もの間
タコだけを必死にあぐあぐしてくれました

結局タコの足を投げ出すことなく、泣きわめくことなく、静かに悔しい気持ちを味わっていた7ヶ月の赤ちゃん。うちの第二子なら、たこを放り投げて、ワーッ!と泣いてると思います。どちらが良い悪いではなく、ただ違いを認め、そのひとを理解しようと努めているだけなのですが、こういう時に性格が現れるように思います。あぐあぐでしっかり口と手が使えるところも確認でき、性格も知ることができて、親としても貴重な経験になりました。

赤ちゃんを見つめていると、悔しかったね。美味しかったね。また歯が生えてきたら一緒に食べようね…など、色んな言葉が浮かんできます。気持ちを共有して未来につなげていくと、今日の経験が昇華される日が来るのではないかと思っています。
また、食べようね。

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