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めったに体温を超えるほどの暑さにならない日本の避暑地3選

まとめ

  • 北海道釧路市→海岸沿いにあり、霧が発生しやすい

  • 八ヶ岳周辺→標高が高いため、気温が高くない。

  • 沖縄奄美地方→四方が海に近いため、気温が上がりにくい。

7月18日、関東甲信、東海地方で梅雨明けしました。翌日、四国地方でも梅雨明けが発表されました。 

梅雨入りが例年より2週間程度遅かったため、2024年は1ヶ月も満たない短い梅雨でした。梅雨が明けると、猛烈な暑さがやってきます。猛暑日は最高気温が35℃以上の日のことで、体温を超えることもあります。

猛暑日は当たり前、平地では体温を超え、40℃近くまであがることが当たり前の時代になりました。北海道でも平野部は35℃を超える場所が現れ、冷房が必要になりました。

今回の記事は、暑さから解放されたい方、猛暑から避難したい方に向けて書きました。暑さから解放されたい方は、夏休みの旅行の候補地として検討してみてはいかがでしょうか?

北海道釧路市

北海道でも、札幌市、帯広市など内陸にある都市部を中心に猛暑日に到達することがあります。北見市のあるオホーツク海側の内陸部でも、暖かい風が山釧路市では、2023年、一度も最高気温が真夏日にすら到達してません。

5月初旬、羽田空港から釧路に着くと、ヒンヤリと感じられました。昼でも12℃、朝は5℃程度まで冷えました。一方、札幌は記録的に暖かく、25℃を超えました。

朝は上着を羽織らないと寒かったです。しかし、釧路の企業では、12℃でもクールビズを実施していました。半袖を着用し、誰も寒がってませんでした。

北海道太平洋側を流れる親潮(千島海流)の影響を受ける。

千島列島の南側に沿って親潮という寒流がやってきます。千島列島から根室半島を伝って、北海道の太平洋側へ回り込みます。えりも岬付近を通過した後、三陸沖に進路を変え、三陸沖で黒潮(日本海流)とぶつかり、豊かな漁場を作ります。豊かな漁場が、豊かな三陸の海の幸を生み出します。

一方、夏になると、太平洋高気圧が日本の東側で張り出します。太平洋高気圧から暖かく湿った空気が北海道の太平洋側に向けて流れ込みます。

しかし、親潮の方が強いため、暖かい空気が冷やされます。空気が冷やされることによって、湿気は目に見えるほどの水滴に変化します。こうして、霧が誕生します。霧によって太陽光が遮られ、気温が上がりにくいです。そのため、釧路市は、30℃を超えることすら珍しいほど涼しいです。

釧路市は、「霧の街」でもある。

釧路市では、3日に一度の頻度で霧が発生します。霧の発生頻度は日本一です。釧路市に滞在していた5月上旬も、午前中は日差しに恵まれ、心地よく感じられました。しかし、午後になると次第に曇っていき、夜は小雨が降っていました。

釧路市は夕日の街でもあるが、観られたら強運の持ち主である。

夕日を観るために、釧路市街地のシンボル、幣舞橋に行きました。釧路市は、インドネシアのバリ島、フィリピンのマニラに並んで、世界三大夕日の一つが観られる名所です。5月初旬は18時半頃、日の入りの時間でした。観光客が数十人集まってきました。しかし、雲が広がり、見ることはできませんでした。

釧路市は、物価安の街でもある?

釧路市は、釧路港があり、道東地方の物流の中心地でもあります。新鮮な魚介類だけではなく、ガソリンなど生活必需品も集まります。釧路港から近い釧路市では、特にガソリン、海鮮は安かったです。ガソリンは、レギュラー1Lあたり162円(5月上旬)でした。海鮮も、タラ、カレイなど冷たい海を好む海の幸が特に安かったです。夏の間だけ、移住するのもありです。

長野、山梨県 八ケ岳周辺

東京から中央線特急あずさを利用して小淵沢で下車して小海線に乗り換え、または茅野駅で下車してバスで移動します。

八ヶ岳周辺は日本一標高の場所が多くそろいます。標高1000m前後のなだらかな山麓が広大です。鉄道駅(野辺山駅)、水族館(蓼科アミューズメント水族館)、大学(諏訪東京理科大学)があります。長野県側では、美しい夜空、山梨県側では、清流やひまわり畑が楽しめます。

また、黒曜石が豊富に採れました。黒曜石は、鋭い刃物ができるため、縄文時代、人々が求めて八ヶ岳山麓に集まりました。ピーク時には、日本列島の4人に一人が住んでいました。

標高が高くなるとなぜ、夏は涼しく感じられるのか?

標高が高いほど、気圧が下がります。気圧が下がるほど、空気は膨張します。東京23区のスーパーマーケットでポテトチップスを購入し、奥多摩湖へ運ぶと、ポテトチップスの袋は膨らみます。これと同じ現象です。膨張することにより、空気中の分子がのびのびと移動できるようになり、衝突も減るため、衝突による熱が発生しにくくなり、温度が下がります。

気圧の低下による気温の降下は、太陽光から受け取る熱より大きな影響を受けます。地球と太陽との距離は、1億4960万kmもあるため、太陽に100m距離が近づいたとしても、受け取る熱量はほとんど変わりません。しかし、紫外線は若干増加します。「100m標高が上がると0.6℃下がります。(※ただし、湿度などの影響を受けるため、誤差はある。)」これだけは登山する前に覚えてください。

朝晩は涼しく、窓を開けて寝れば、心地よい風が入り込み、快適です。扇風機程度でぐっすり眠ることができます。

沖縄県

実は、沖縄県も昼は意外と暑くありません。しかし、朝晩が暑いため、避暑地というほど涼しくありません。沖縄県より北にある本土、同緯度の台湾の方が昼間は暑いです。

沖縄県では、35℃を超えることはめったにありません。猛暑日は1日あるかないかです。しかし、2024年は記録的な猛暑です。那覇市で7月13日から3日間、猛暑日が続きました。猛暑日が2日続くことが、1916年以来のできごとです。2024年7月19日には、初めて36℃を超えました。

海に囲まれているため、気温が上がりにくく下がりにくいです。周囲の海によって、暖かい風が冷やされて気温の上昇が抑えられます。朝晩は熱帯夜が当たり前のように続きます。1日中30℃を超えることもあります。石垣島、宮古島も同様です。

しかし、2024年は猛暑が続きます。原因は、台風がやってこないことが考えられます。台風は、猛烈な風、雨をもたらすことがあり、災害をもたらします。一方、台風は海をかき混ぜて、海水温を下げる役割も果たします。

石垣島より北にある台北の方が暑い

一方、石垣島と同緯度にある台北では、35℃を超えることは珍しくありません。台北のある台湾は島とはいえ、九州と同じくらい広いです。海の影響を沖縄ほど受けません。さらに、台北は盆地です。盆地は熱がこもりやすいため、暑いです。


今回は、最高気温が体温をめったに超えない日本の避暑地を紹介しました。暑い夏、電気代が上がっても、冷房などをつけましょう。熱中症になって倒れて病院へ運ばれると、節約して得られたお金より、負担が大きくなります。節約するなら、朝、図書館などに出かけて引きこもって夕方、帰宅しましょう。

費用対効果を考えて暑さ対策を施しましょう。



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たびてく@一人旅ガチ勢
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