秋田名物、稲庭うどんを食べてみた
秋田県南東部にある湯沢市稲庭町で誕生した日本三大うどんの一つ。
日本三大うどん、他には群馬県の水沢うどん、香川県の讃岐うどんがあります。
讃岐うどんについては、こちらの記事に詳しく書きました。
歴史
1665年創業の佐藤吉左エ門が稲庭干饂飩として創業。その後、200年間、一子相伝で秘密にされ、当時は皇室への献上品。しかし、1860年、伝統の断絶防止のため、養子に伝授し、二代目佐藤養助創業。明治時代になり、宮内庁だけではなく万国博覧会にも認められました。1972年、家業から街の産業に発展させるため、職人も受け入れ、広く製法が伝わりました。その結果、庶民にも食べられるようになりました。
佐藤養助
直営店が秋田県湯沢市稲庭町に1986年開店。今では、都内に4店舗、福岡県に1店舗、秋田県内に9店舗を構えるまでに発展しています。手作り体験のできる店舗もあり、完成したうどんは、郵送で発送されます。
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特徴
細い平麺、コシとのどごしの良さ。
秋田の冬は寒さが厳しく豪雪地帯。4月まで雪が残るほど。また、夏は低温が続き冷害も受けることが多いです。そのため、かつては稲作より小麦が盛んに栽培されていました。
製法
職人の手によって製造される稲庭うどん。生地を練り、熟成後、転がしながら角を取り、小さなロール状にして熟成を繰り返します。その後、生地を両手でねじりながら、2本の棒に8の字にかけていき、何度も引っ張って伸ばして折りたたむを繰り返し、麺をつくります。そして状態を見ながら乾燥させます。
秋田県のある佐藤養助本店では、製造工程の見学もできます。
佐藤養助で食べる稲庭うどん
今回は銀座佐藤養助で稲庭うどんを味わいました。
冷やしかけうどん、梅&じゅんさい。
じゅんさいは秋田の名物の1つ。水質の良い池沼のみ自生。ヌメリにコーティングされ、つるつる、噛むとプチプチ弾けるような食感。汁物に入れると、とろみが付いて、よりおいしく出汁を味わえます。うどんは、ツルツルでのど越しがよく、コシも感じられます。
お土産にも購入できます。麺、つゆからテレビでも取り上げられたレッドカレー、グリーンカレーもあり、バラエティ豊富。運が良ければ、はしっこという棒に巻き付けられた部分で切り落とされた部分がいただけます。汁物の具材に入れてもよし、揚げてスナック、おつまみ感覚でいただいても美味しいです。
冬は温麺、夏はざるうどんや冷やしにぴったりな稲庭うどん。秋田に訪れたときに行ってみてください。