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【3.30開幕】プロ野球の本拠地へ旅行してみた

侍ジャパンの活躍

 3月8日(水)~22日(水)に開催されたWBC。東京ドームで行われた予選はスキのない安定した試合を見せました。準々決勝のイタリア戦では、大谷選手のバントから先制し、岡本選手のホームランで点差を広げるなど選手の活躍により、勝ち、アメリカへ渡った後、準決勝のメキシコ戦では、吉田選手のホームランで追いつき、1点差で追いかける展開になった9回裏、不調だった村上選手のサヨナラタイムリー、周東選手のスピードによる逆転勝ち。アメリカでは、つないで守り抜き、8回にダルビッシュ投手、9回に大谷投手が登板。最後はチームメイトのトラウト選手との対決で三振をとり、世界一に輝きました。大谷投手の二刀流だけではなく、特に層の厚い日本の投手陣は世界一だと思います。

プロ野球2023開幕

 WBCで日本が優勝してから8日間。いよいよプロ野球が開幕します。日本ハムvs楽天の開幕戦が新球場エスコンフィールド北海道で3月30日(木)18:00~開催することにより、約半年にわたるプロ野球が開幕します。3月31日(金)、巨人vs中日、ヤクルトvs広島、阪神vsDeNA、西武vsオリックス、ソフトバンクvsロッテにより、全球団開幕します。
 今回は、プロ野球の拠点をテーマに、東京ドーム、福岡市、2023年誕生の新球場、エスコンフィールド北海道について取り上げます。
 2月1日に投稿したプロ野球キャンプについての記事もご覧ください。

東京ドーム

 読売ジャイアンツの本拠地。WBCの予選の会場、東京ラウンドの舞台としても利用されています。後楽園球場の隣にあった後楽園競輪場跡地に造られ、1989年開業した日本初の全天候対応型の球場。札幌ドームに移転する前の日本ハムファイターズの本拠地でもありました。空気をドーム内に送り込み、気圧を高くすることにより、屋根を膨らませています。ドーム内にいると、気圧差は感じません。しかし、気圧は高い場所から低い場所へ移動するため、気圧差により、ドームから出るときに押し出されるような強風が発生します。この風を感じた時に東京ドームに来たと感じます。
 野球の試合だけではなく、数々の有名アーティストのライブ、全国ふるさと祭などのイベントも行われます。

3年ぶりに東京ドームで開催された全国ふるさと祭り

東京ドームシティアトラクションズ

 後楽園球場跡地に造られた遊園地。24ものアトラクションがあります。目玉は世界初の中心の柱がない高さ80mの観覧車「ビッグ・オー」、観覧車を抜けて最速時速130kmで駆け抜けるジェットコースター「サンダードルフィン」。サンダードルフィンはリニューアル中。4月6日、新サンダードルフィンが誕生予定です。
 1日券だけではなく、17時以降に入場すると利用できる、お得な乗り放題券もあります。

スカイフラワー

営業時間 9:30~21:00(夏)、10:00~20:00(冬)
定休日  年中無休
アクセス JR水道橋駅から徒歩5分

野球殿堂博物館

 野球殿堂入り(野手は通算2000本安打以上、投手は通算200勝or250セーブ以上)の名選手のお宝が眠っていました。さらに、プロ野球の歴史を感じることができます。
 12球団の監督直筆の色紙、現役選手が試合中に使用していた道具もサイン入りで展示されています。ロッテのエース村田兆治投手、南海の名捕手野村克也捕手などユニフォーム、道具の歴史も展示されています。プロ野球開始当初に比べて、機能性が格段に向上した道具の数々も見ることができます。プロ野球だけではなくアマチュア野球(高校野球、大学野球、社会人野球)にもスポットが当てられていました。2006年WBCの初代トロフィー、ウイニングボールも展示されていました。

開館時間 10:00~17:00
入館料  社会人600円、大学生、高校生400円、小中学生200円
定休日  月曜日、12月29日~1月1日
アクセス JR水道橋駅から徒歩5分、春日駅から徒歩10分

東京ドームスパ・ラクーア

 東京ドームの地下1700mから湧く天然温泉。温泉は透明ではなく、ハチミツ、メープルシロップのような黄土色に近い色をしていました。ナトリウム塩化物強塩温泉で入浴後でもポカポカが続きました。温度もぬる湯、あつ湯の2種類ありました。目に見えないほど細かい気泡をした炭酸泉、サウナも温度によって異なり、完備しています。ロウリュもあります。

営業時間 11:00~翌日9:00(変更となる可能性あり)
入館料 18歳以上3230円、6~17歳2420円(平日)
   休日 +660円、1:00~6:00滞在時 +1980円
定休日  設備メンテナンスのための休館日あり
アクセス JR水道橋駅から徒歩8分、後楽園駅から徒歩1分
     春日駅から徒歩2分

 他にも、ボーリング場、バッティングセンター、ピッチングセンターなどスポーツを楽しめるスポットがあります。さらに、読売巨人軍を中心としたプロ野球のオフィシャルショップもありました。ショッピングモール、「ホテルもあるなど、野球観戦だけではなく、さまざまな楽しみ方があり、1日過ごすことができます。

福岡の野球の歴史

 九州の中心都市、福岡市は福岡ソフトバンクホークスの本拠地です。かつて、西鉄クリッパーズ、西日本パイレーツ、西鉄ライオンズの3球団も本拠地としていました。福岡市博物館では、西鉄ライオンズの選手が利用していたユニフォームなど貴重な展示がありました。

西鉄ライオンズ時代

 1950年、プロ野球は2リーグ制を導入。福岡に西鉄クリッパーズ、西日本パイレーツの2球団が登場。1951年、この2球団が合併して西鉄ライオンズが誕生しました。1954年、三原脩監督の元、初めてリーグ優勝。1956〜1958年、3連覇達成。当時の主力選手は、稲尾和久投手、大下弘、中西太内野手など、「野武士軍団」と呼ばれていました。特に1958年の日本シリーズは初戦から巨人に3連敗して追い込まれました。しかし、「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれるほどの稲尾投手の神がかりな活躍により、4連勝して逆転勝利。4戦目、7戦目は完投勝利。稲尾投手はコントロール抜群で1961年にはシーズン404イニングを投げて70試合シーズン42勝という現在の野球では到底できない大記録も達成しています。当時は、現在のように中継ぎ、抑えといった分業制が確立されておらず、先発がいかに長く投げられるかがカギになっていました。70試合は現在では短い回(イニング)を投げる中継ぎでなければ達成は難しいでしょう。2013年の楽天田中将大投手ですら212回、24勝0敗と倍近く及びません。福岡市博物館に当時の西鉄ライオンズのユニフォーム、主力選手の直筆のサイン入り道具が展示されていました。当時の中心選手。
 本拠地は平和台球場でした。現在の福岡城の東側に位置する鴻臚館公園付近にありました。鴻臚館は、飛鳥時代~平安時代の約400年間、外交の拠点として利用されていました。

福岡にダイエーが来るまで

 1978年、西武鉄道に球団が買収され、最多県所沢市へ移転。
 1988年、南海がダイエーに球団を売却し、福岡ダイエーホークスが誕生。難波の大阪球場から平和台球場へ引っ越ししました。これにより、11年ぶりに福岡をホームとする球団が誕生しました。
 当時、ダイエーは地域密着を打ち出しました。しかし、当時のホークスは1978年からBクラス(4位以下)が続き、低迷期、いわゆる暗黒期でした。弱いチームのため、当時の福岡では西武ファン(かつての西鉄ライオンズ)とホークスファンで別れていました。1995年、王監督が就任し、1998年、20年ぶりにAクラス(3位)になり、1999年、移転後初優勝。中日ドラゴンズを下し、日本一に。そこから常勝軍団へ成長しました。強くなったホークスを応援するファンが急増し、福岡だけではなく九州にホークスが根付きました。
 2004年の球界再編時にソフトバンクが球団を買収しました。クライマックスシリーズ(3位までのチームが日本シリーズ出場をかけた短期決戦)が導入された当初は、リーグで1位になっても敗退することが多かったです。しかし、2010年代に入ってからは日本シリーズ4連覇など、短期決戦も強くなりました。特に工藤監督時代は短期決戦にめっぽう強い印象があります。現在では、九州各地で主催試合が行われるなど、福岡だけではなく、九州、日本を代表する野球チームに発展をとげました。

福岡ドーム

 1993年福岡ドームが完成し、平和台球場から本拠地を移転しました。(現在のpaypayドーム)福岡ドームは総工費700億円をかけて建設されました。ローマにあるコロッセロをイメージし、エスコンフィールドHOKKAIDOが開業するまで世界唯一の開閉式屋根を搭載しています。何度もテストを繰り返し、実現したというエピソードがあります。周辺には、ヒルトンホテル福岡シーホークでは、ドームが開いたとき、野球の試合が見えることもあります。

エスコンフィールドHOKKAIDO

 2023年、北海道日本ハムファイターズが本拠地を札幌ドームから北広島市のエスコンフィールドHOKKAIDOへ移しました。エスコンフィールドHOKKAIDOを中心として北海道ボールパークという新しい街を造っています。球場内には、レストランだけではなく、温泉、サウナもあり、入浴しながら試合観戦もできます。ホテルもあり、1日過ごすこともできます。1ヶ月後、訪問予定です。その時の記事を5月に投稿予定ですので、お楽しみに。
 日本ハム楽天の開幕戦をテレビ東京系列で鑑賞。明るい球場で外からも球場内がわかるほどです。試合を見て、球場にますます行きたくなりました。そして、5月某日、実際にエスコンフィールドHOKKAIDOに行ってきました。観戦記をぜひお読みください。

エスコンフィールドHOKKAIDO観戦記

参考文献


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たびてく@一人旅ガチ勢
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