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レスが速けりゃ改善も速い? 社員第一号が入社を決めた理由とこの数年で感じるテクロの変化【社員インタビュー】

ベンチャー企業の社員第一号。この言葉を聞いてどんなイメージが浮かびますか?

「大変そう」「給料安そう」「めちゃくちゃ働かされそう」「理不尽なことが多そう」

どちらかというと、マイナスイメージを抱く人が多いかと思います。

テクロも2016年創業のベンチャー企業です。さらに代表・天野は学生時代に起業。社員目線で見れば確かに大変な面がたくさんあります。

しかしその一方で、ベンチャーゆえのスピード感やフラットさなど、魅力も感じられます。

そこで今回は、2022年に正社員第一号として入社してくれた、サイト制作担当のTさんにインタビューしました。

ベンチャーで働くってどう? 正社員第一号に不安はなかったの? テクロの良いところや悪いところは? など、気になる点を聞いてきました。


T.Sさん
1979年、宮城県仙台市出身。20代からWeb制作会社でキャリアをスタートし、サイトのデザインや開発を担当。その後フリーランスを経て2022年よりテクロに参画。現在はCS(カスタマーサクセス)に所属し、お客さまのサイトの制作・改善を担う日々。最近のハマりごとは自転車。


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TさんはWeb業界で20年近く制作に携わるベテラン

まずTさんの過去の経歴や仕事内容をお伺いしました。

Webの20年の移り変わりを熟知するTさん

池内:簡単に自己紹介をお願いします。

Tさん:カスタマーサクセス所属のTです。20年近く前からサイト制作の仕事をしており、会社員やフリーランスとして働いてきました。現在テクロでは開発担当者としてお客さまのサイト制作・改修を担っています。趣味は自転車です。

池内:Tさんはテクロ入社前はフリーランス、その前は会社員として働かれていましたよね。会社員時代はWeb制作会社で、業務内容はいまと同じサイト制作ですか?

Tさん:基本的にはサイト制作ですが、会社によってバラバラです。1社目ではデザインも担当していました。

池内:幅広い……!

Tさん:20年ほど前の話ですけれどね。2社目からは分業制だったためデザインは専任のデザイナーが担当し、私はサイト制作のみに専念できる形になりました。

池内:Webはまだまだ新しい業界な上、変化も速いじゃないですか。だからサイトにも時代ごとの流行り廃りがありそうですね。

Tさん:そうですね。例えば、昔は「テーブルコーディング」が主流でした。

池内:テーブルコーディング?

Tさん:現在主流であるCSSという方法でも使われている「<table>タグ」でサイトを制作する方法です。

現在は主に表の作成に使用する<table>タグ

Tさん:当時はその<table>タグをサイト自体のフレームワークとして利用するやり方が主流でした。要はテーブルの中に、サイトに必要な項目をギュッと詰め込むんです。<table>の中に<table>を入れ込んでいくため、メンテナンスがとにかく大変だった思い出しかないです(笑)

池内:そんな時代が……。

Tさん:そのほか、音やアニメーションを組み合わせて作る「フラッシュ」も流行りましたね。

池内:なんでも知っていますね。ベテランだ。

業務委託先だったテクロ。スピード感に驚きと魅力を感じた

2022年10月に正社員として入社したTさん。実はテクロの正社員第一号です。当時の心境や気持ちについてお伺いしました。

業務委託先のひとつだったテクロ

池内:テクロとはフリーランス時代、業務委託先のひとつとして出会ったんですよね。

Tさん:業務委託案件も取り扱う転職サイトに登録していたんです。自分の希望条件を出せばエージェントがマッチする仕事を紹介してくれるサイトで、そこでテクロを紹介されました。それが独立してから1〜2年経った頃だったかと。

池内:どういう希望条件を出していたんですか?

Tさん:まずフルリモート。後はこれまでの私のスキルを活かせる会社・業務です。

池内:シンプル。その後、代表・天野と取締役・森川と面談をしたんですよね。第一印象はどうでしたか?

Tさん:最初に思ったのは話しやすい。加えて、スピード感が良かったです。年末にお話をもらって、年明けに面談して、2月にはもう働いていました。

池内:早!(笑)

Tさん:早いですよね(笑)当時テクロで必要とされていたスキルや会社の方向性が自分に合うと感じて。それで承諾して、トントン拍子に進みました。

スケジュール通りのサイト制作に重要なレスの速さが魅力

池内:テクロの仕事を受けてみて、どんな会社だと思いましたか? 業務内容や働く人など、他社さんと違った点があれば教えてください。

Tさん:当時も現在もそうですが、レスポンスが非常に速い。そこにまず驚きました。

池内:テクロの人、特に天野は速いですよね(速すぎてたまにこわい)。

Tさん:天野さんは性格でしょうね(笑)フットワークも軽いけれど、返信もスピーディーです。

池内:制作担当者の目線では、やはりレスは速いほうが助かりますか?

Tさん:これは私の性格もありますが……仕事で間ができるのがすごく苦手なんです。サイト制作者はお客さんと直接コミュニケーションを取る訳ではなく、間にディレクターに入ってもらって仕事が進みますよね。

池内:そうですね。

Tさん:関わる人数が多くなると仕方ありませんが、どうしても先方が情報を出して自分に届くまで時間がかかります。自分が質問を投げてから、先方に回答をいただくまでも同じ。そこで間に入る担当者のレスがゆっくりだと、制作の進み具合が変わります。

池内:確かに……。

Tさん:制作会社で働いていたときは特に、サイト制作がメイン事業だから制作担当者の進行が遅れると「スケジュール管理ができない会社なのかな」と、自社のイメージを悪くしてしまう恐れがありました。サイトも納品前にミスがないか、正常に作動するかなど、時間をかけて細かい部分を確認することが欠かせません。

池内:うんうん。

Tさん:自分の管理不足で会社やメンバーに迷惑をかけるリスクがあるため、自然と制作を予定通りに進める意識が身に付いて。その経験から、制作の進行管理に良くも悪くも影響を与えるレスのスピード、これが速いのは非常に好印象でした。

池内:ひとつでも遅れるとスケジュールを組み直したり、別案件の制作タイミングをずらしたり、大変ですもんね。

Tさん:みなさん他の業務も抱えていて、悪気がないケースがほとんどですけれどね。でもだからこそ、テクロのレスの速さは魅力的だと感じました。

テクロには全メンバーに向けた社内ルールがあり、レスの速度もそのひとつ

過去の経験とテクロの対応から、一人目社員に不安はなかった

池内:その後、2022年に「正社員になりませんか?」と声をかけられた訳ですよね。入社はすぐに決断したんですか?

Tさん:即答ではありませんでしたが、1〜2週間で入社を決めました。

池内:早い。割と短い時間で決断できたのはなぜですか?

Tさん:「会社としてどうしていくのか?」という今後の方向性をしっかりと共有してくれたからです。私は転職エージェントを介した紹介だったこともあり、その担当者経由で気になることは聞いてもらえたんですよ。

池内:なるほど!

Tさん:会社がどこを目指しているのか? 未来を考えているのか? は大事だから聞いておきたくて。テクロの人はその質問に事細かに答えてくれて、その姿勢自体が好印象でした。

池内:疑問を解消した上で入社するのは大事ですよね。Tさんと同時期に広報・森木(当時は経営企画・財務)も正社員として入社していますが、彼女は1カ月ほど悩んだらしいですよ(笑) 

Tさん:なんか想像できますね(笑)私は2週間だから、その半分か。

池内:広報・森木は「この会社で大丈夫なのか?」「組織としても人としても整っていない面が見えるなか、社員第一号になって苦労しないか?」という点が心配だったみたいです。Tさんは社員第一号という点に不安はありませんでしたか?

Tさん:特に不安はなかったですね。

池内:それはなぜでしょう?

Tさん:私は最初に働いていた会社がベンチャーのような雰囲気だったから、それが気にならなかった理由かも。

「過去の業務内容やスキルを活かせる」「制作会社という同じ業界で働き続けたからこそ、異なる業界で専任のサイト制作者として働いてみたい」という気持ちが前職の退職理由。その自分の転職における軸にマッチしていたことも入社理由だそう

池内:ベンチャーみたい?

Tさん:私がサイト制作を始めた20年前は、まだWebが誕生して間もない頃。いまほど主流ではないこともあり、どんな制作会社もベンチャーのような雰囲気がありました。新しい技術がどんどん生まれるから、変化に置いていかれないようキャッチアップして。

池内:変化が激しくてスピード感が求められる点はベンチャーと同じですね。

Tさん:そこでデザインも担当するなど、本来の専門外の業務も担当していましたから。

池内:複数業務の掛け持ち、ベンチャーあるある……。

Tさん:そういう変化が当たり前で、臨機応変さが求められる環境を経験していたから、ベンチャーでの正社員第一号という点は気にならなかったのかもしれません。

池内:Webの変化とスピードを経験していると、そこはどっしりと構えられそうですね。

Tさんとの面談を担当した取締役・森川と、CS部長の釣谷が感じた第一印象や正社員にお誘いした理由も聞いてきました

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テクロに長く携わるからこそ見える改善点と、ポジティブな面

業務委託先だったテクロに入社し、2年ほど経つTさん。長く関わっているからこそ感じるテクロの改善点、良い点を赤裸々に聞きました。

リモートでは簡潔でわかりやすいテキストコミュニケーション力が必須

池内:長く携わっていると、見える範囲・量が増えて感じることもあると思うんです。テクロのここは良くない、微妙かもと感じる点はありますか?

Tさん:うーん、なんだろう……。強いて言うならテキストコミュニケーションでしょうか。

池内:テキストコミュニケーション?

Tさん:私が依頼を受ける側だからかもしれませんが、どの技術を使って何をしてほしいのか、なんのためにやるのか、簡潔にまとまっているとうれしいです。レスは速くてすごく助かっていますが、たまに依頼内容がわかりにくいことがあるんです。

池内:テクロは開発用として、依頼内容を記載するシートをNotionに用意しているかと思います。このシート自体がわかりにくいのでしょうか?

さらなる詳細はスプレッドシートなどに記載することもあります

Tさん:どちらかというと、シートへの書き方ですね。シート自体にも改善の余地はありますが、このおかげである程度の依頼内容や情報はわかります。ただその内容のわかりやすさは個人の文章力に左右されるため、人によってはわかりにくいときがあるんです。

池内:なるほど。わかりにくいときはどうしているんですか?

Tさん:一度私のほうで整理して、今回の制作の方向性を依頼主(弊社の担当者)に共有したり、説明・確認したりしてから作業に着手しています。

池内:要件定義ですね。そこは制作する上で疎かにできない、大事な部分ですよね。

Tさん:要件定義によって作業内容は大きく変わりますし、万が一間違っていたらやり直しになる。特にサイトはひとつ触ると別の部分に影響が出て、サイト全体が崩れてしまうこともあります。そうなるとスケジュールも引き直しになり、全体の進捗が遅れ、お客さまにもご迷惑をおかけします。

池内:確かに……。その依頼内容の整理にも時間がかかりそうですね。特にテクロの制作担当者はTさんだけのため、ひとつの制作に余分な工数を取られるとほかの制作にも影響が出そうです。

Tさん:もちろんテクロに関わり始めたばかりの人は弊社のやり方もまだ掴めていないだろうから、そういう場合は構いません。テキストでは伝わりにくいニュアンスもあり、その場合はコミュニケーションを取ってすり合わせることが大事ですから。

池内:ただそれが何人も重なると……という話ですよね。

Tさん:コミュニケーションに時間を取られて、作業に着手するのが遅れてしまう。最初からできなくても良いから、少しずつ伝わる方法を考えて変えてみるなど、依頼方法の質が上がると良いなと思っています。

池内:なるほど。

Tさん:だから私からSlack上ですごく細かい文章で確認することもありますが、許してほしい(笑)

池内:そういう事情がありますもんね(笑)

Tさん:上手い人は簡潔なテキストと図で指示してくれるので助かっています。そういう人の真似をしてもらえると良いのかもしれません。

池内:こういうとき、どちらか片方だけが悪いことはないですからね。お互いの事情に寄り添いながら、少しずつ歩み寄れるとベストですね。

改善点はあってもフラットに伝えられるのはテクロの魅力

Tさん:でも、テクロも悪いところばかりではないですよ。改善点はありますけれど、一社員でも意見を伝えられる点は魅力だと思っています。

池内:魅力?

Tさん:私は思ったことや感じたことは割と言ってしまう性格なのですが、テクロの人は意見を否定しない。業務委託のときは見えなかったけれど、部長だからといって偉そうにする人はいないし、年功序列でなにかを判断する会社でもありません。だから社員でも意見を伝えられる環境があります。

池内:その辺はフラットなんですかね。実際に意見したことはあるんですか?

Tさん:ちょうど先日ありましたよ。CSの上長に。

池内:お! どんな話ですか?

Tさん:上長は忙しいのもあると思いますけれど、先日渡された制作依頼に関する情報が間違っており、接続できなかったから「正しい情報をください」と伝えて。

池内:うんうん。

Tさん:でも何度送ってもらっても間違っていて、5回間違えたときはさすがに「そろそろ確認してから送ってもらえますか?」と少しキツめに言いました(笑)

池内:それは言っていい(笑) お疲れだったんでしょうね。

Tさん:私は上長と歳が近くて社会人歴も長いから言いやすいのはありますけれどね。でも若いメンバーが伝えたとしても、テクロの人は受け止めてくれると思います。

池内:意見のロジックさえ通っていれば受け止めてくれますよね。

Tさん:長時間労働を強いられることもないし、業務量や内容について相談したら検討してくれる。働きやすい会社です。

▼ほかの社員も感じるテクロのフラットさについてはこちら
「他人の価値観を受け入れ合うから良いものが作れる。テクロに入社して感じたフラットな社風とは」

会社だからこそチームワークとコミュニケーションでエラーを防ぐ

池内:私、Tさんと働き始めてからサイト制作者のイメージが変わったんです。

Tさん:ん? どういうことですか?

池内:個人的な偏見かもしれませんが、コーダーやエンジニアといった職種の人は寡黙でコミュニケーションを好まないイメージがありました。仕事自体も黙々とする業務なため、マイペースで一人が好きなのかなと。

Tさん:一匹狼のようなイメージですね。

池内:言葉を選ばずに言うと、誰かと協力して動くことが苦手そうな人。だから初めてお会いしたときは「Tさんもそういうタイプかな」「社員同士のランチ会は嫌かな」と思っていたんです。

Tさん:そうだったんですね。

池内:でもTさんは他の社員とのコミュニケーションの取り方が上手い。みんなと満べんなく仲が良いし、いろいろな話に対応できる。それが元の性格なのか、長い会社員経験で培われたスキルなのか、気になっていました。

Tさん:それで言うと、後者かもしれません。サイト制作はチームワークが求められるんです。

池内:チームワーク?

Tさん:例えばひとつのサイトを制作するにしてもデザイナー、コーダー、ライター、ディレクターなど、常に複数人で制作に当たります。

池内:うんうん。

Tさん:制作にあたり、他人の協力なしで完成することはほとんどありません。もちろん一人で全部できる人は良いと思うのですが、会社では他のメンバーの力を借りないと制作できない。常にチームで動くことがほとんどでした。

池内:職種で役割がわかれていると、特にそうですよね。

Tさん:複数人で仕事をするなら相手がわかりやすい、動きやすい指示の出し方が大事。反対に、ときには相手がやりたいことを汲み取ることも必要です。それを埋めるのがコミュニケーションでありチームワークだから、割と大切にしています。

池内:その経験があったから、積極的にコミュニケーションを取られているんですね。

テクロは社員用のバーチャルオフィス「Gather」でもいつでもコミュニケーション可能

Tさん:自分もそこまで協調性が高いほうではありませんが、仕事に関してはそうですね。チームワークを大切にする人は仕事がしやすいと感じます。

池内:テクロはフルリモートゆえに一人で働いているような錯覚に陥りますが、そもそも仕事はチームで進めるもの。Tさんはそのチームワークの隙間やエラーをそのときに合う手法で埋めるのが上手な印象です。

Tさん:八方美人なだけかもしれませんが(笑)コミュニケーションを取るのは嫌いではないです。

池内:これからもどんどん話しましょう。今月の社員同士のオンラインランチ会も楽しみです!

Tさん:最近はみなさんにドラマ『VIVANT』と『地面師』をおすすめしてもらいましたから。その話ができると良いですね。

テクロ、社員同士の仲が良いです。先日社員のみのおしゃべりチャンネルが誕生したほど。これも関係性があるからできたこと

▼テクロのフルリモート体制やオンラインランチ会についてはこちら
「フルリモートは逆にレア? 2016年から全国で在宅勤務を続けるテクロの環境・体制を大解剖」

良いサイトを制作し、BtoB企業のWebマーケティングの加速を目指す

池内:最後に、今後の展望があれば教えてください。

Tさん:直近は技術力アップを頑張りたい。私はオウンドメディア運用においてあくまで裏方ですが、やはりお客さまのサイトで良い結果が出ていると聞くとうれしいです。それが「もっと良いサイトを制作できるように頑張ろう」という励みになります。

池内:Tさんは向上心がありますが、お客さまのためというのもあるんですね。

Tさん:だからもっと貢献するために必要な知識を勉強して、集客が加速するようなサイトを制作したい。その結果、Webマーケティングに取り組むBtoB企業が増えたらうれしいです。

BtoB企業にWebマーケティングを広めるというPHILOSOPHYの弊社

池内:テクロの開発はTさんのみに支えられてますから。

Tさん:手いっぱいでテンパるときもありますけれど(笑)

池内:スムーズに進めるためにも、みなさん依頼は簡潔に、わかりやすく。

Tさん:事前整理の時間を取ってもらえるとうれしいです。お願いします。

池内:Tさん、ありがとうございました!

まとめ

テクロは元フリーランスや海外経験者など尖った経歴の人が多く、さらに性格としてはマイペースで個人主義な人が集まっている会社です。でも蓋を開けてみるとみんな優しくて、協調性やコミュニケーションを大事にする面もたくさん見かけます。

その思いやりを大事にしながら、言うべきときは言う。それは相手のことを思うからこそであり、ほかのメンバーや会社のためにもなるから。

そのギャップと付かず離れずの距離感を魅力として、大事に育てていきたいなと感じたインタビューでした。

Tさん、お忙しいなかありがとうございました!

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