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レンジでご飯

過日、DAISOの炊飯マグを購入した。

我が侘住居は手狭で炊飯器を置けない(理由の大半は独り暮らしに在るまじき所持品の多さに依る)のでこれまではレトルトのご飯が頼りだったのだが、経済的な効率から炊飯器の導入を促され、迷いに迷った挙句「レンジでチンする奴なら良かろう」と購入に踏み切った。

実を申せば、レンジを使った炊飯器具の購入は今回が初めてではない。
随分前の話になるが、矢張りDAISO製品のレンジ炊飯器具を購入して用いていた事がある。ただ、当時のレンジ炊飯器具はほぼ全てが耐熱プラスチック製(DAISOに限らず)だった。耐熱プラスチック製の炊飯器具で炊いた米はパサパサしていて、味音痴のワタクシでさえそれと判る位には風味が落ちる。当時の知り合いには「レンジを使った炊飯器具で米を炊いたら、炊かれた米が可哀想だ」と言われた記憶がある。

今回購入した炊飯マグは陶器製である。つまり火力の相違(直火か電力か)以外で言えば土鍋でご飯を炊くのとさしたる違いは無いと言う事だ。流石に炊飯マグで炊いたご飯には土鍋ご飯のようなおこげはつかないけれど。

説明書には目安となる加熱時間と蒸らしの時間が記載されていたが、季節や米のコンディションにより若干左右されるらしい。
ワタクシは浸水35分の後に強火(500w)4分半、弱火(200w)7分、蒸らし15分程度を目安にしている。

尚、ネットのレビューを幾つか確認したら「炊飯後は直ぐに水に浸ける事」と一様に書いてあった。確かに炊いた後に残った米粒は、放置するとカチカチに硬くなる。金接ぎ等の伝統工芸では修繕の際の接着剤に練った米飯に漆を混ぜたものを使うが、その粘着力は相当なものである。思わず頷かされた。


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