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オーディオブック紹介 「存在のすべてを」
おはようございます。
2024年9月22日 日曜日です。
2024年本屋大賞ノミネート
平成3年に発生した誘拐事件から30年。
当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。
異様な展開を辿った事件の真実を求め再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。
質感なき時代に「実」を見つめる、著者渾身、圧巻の最新作。
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「存在のすべてを」は、塩田武士氏が紡ぎ出した衝撃的な物語です。
二児同時誘拐事件を軸に、30年の歳月を経て真実を追い求める姿を描いています。
物語は、元警察担当の新聞記者・門田の視点から展開します。
旧知の刑事の死をきっかけに、被害男児の現在を知ることになった門田。
そこから始まる再取材の過程で、事件の裏に潜む驚くべき真相が徐々に明らかになっていきます。
この作品の魅力は、単なる犯罪ミステリーを超えた深い人間ドラマにあります。
誘拐事件という衝撃的な出来事から始まり、読者の予想を裏切る展開の連続に、息をするのも忘れてしまうほど引き込まれます。
特筆すべきは、著者が巧みに描き出す「愛」の本質です。
事件に関わる人々の行動や感情を通じて、真実の愛とは何かを深く考えさせられます。
それぞれの登場人物が抱える葛藤や思いが丁寧に描かれており、読者の心に強く響きます。
また、写実画家の存在が物語のキーポイントとなっているのも興味深い点です。「実」を見つめるという行為が、この物語全体のテーマと重なり合い、読者に深い印象を残します。
「存在のすべてを」は、スリリングな展開と深い洞察が見事に融合した傑作です。2024年本屋大賞にノミネートされたのも納得の一冊。ミステリー好きはもちろん、人間ドラマを楽しみたい方にもおすすめの作品です。
今日の占い
9月22日
▼乱気の日
1. 計画通りに進まずイライラする状況
2. 空いた時間を有効活用することが大切
3. 読書や音楽鑑賞でリラックスするのがおすすめ
それではまた明日
ひろかん