オーディオブック紹介 「殺した夫が帰ってきました 」
おはようございます。
2024年8月22日 木曜日です。
今日の占い
8月22日
◻︎健康管理の日
１．尊敬する人の言動を想像し、模倣してみる。
２．その人になりきって行動や言葉遣いを変える。
３．そうすることで、自分の人生に変化をもたらせる。
殺した夫が帰ってきました
やっと手にした理想の生活だったのに……
都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜。
茉菜は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。
ある日、茉菜が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。茉菜の静止する声も聞かず、家の中に入ってこようとする穂高。
その時、二人の前にある男が現れる。
男は茉菜の夫を名乗り、穂高を追い返す。
男は茉菜の夫・和希に間違いなかった。
しかし、茉菜が安堵することはなかった。
なぜなら、和希はかつて茉菜が崖から突き落とし、殺したはずだったからだ。
戸惑う茉菜をよそに、和希は茉菜の家に上がり込む。
改めて話を聞いてみると、和希は過去の記憶を一部なくしており、茉菜と一緒に暮らしたいという。
茉菜は渋々それを受け入れる。
かつての和希はとても暴力的な人間だったが、いざ暮らしはじめると、暴力的な影は一切見られず、平穏な日々が過ぎていった。
しかしそんな矢先、茉菜のもとに一通の手紙が届く。
手紙には一言だけ「鈴倉茉菜の過去を知っている」と書かれていて……
記憶をなくし帰ってきた、殺したはずの暴力夫。
謎めいた正体と過去の愛と罪を追う、著者新境地のサスペンスミステリー。
物語は、主人公の鈴倉茉菜が殺したはずの夫・和希が突然帰ってくるという衝撃的な設定から始まります。
記憶を失った和希との新たな生活が始まる中、茉菜の過去を知る謎の人物からの手紙が届き、緊張感が一気に高まります。
この作品の魅力は、予測不可能なプロットと巧みな伏線回収にあります。
現在と過去の描写が交錯しながら物語が進行し、読者は茉菜の過去と現在の謎を解き明かそうと、聴きいることが止まりません。
暴力的だった夫が穏やかな性格で帰ってきたことで、茉菜の複雑な感情が丁寧に描かれています。
罪の意識と新たな幸せへの希望が交錯する様子は、読者の心に深く響きます。
また、ドメスティックバイオレンスという重いテーマを扱いながらも、単なる被害者としてではなく、強さと弱さを併せ持つ人間として茉菜を描いている点も印象的です。
結末に向けて次々と明かされる真実は、読者の予想を裏切り続け、最後まで目が離せません。
伏線の回収も見事で、物語を読み返したくなる仕掛けが随所に散りばめられています。
桜井美奈さんの新境地を感じさせるこの作品は、サスペンスミステリーファンには必読の一冊です。
心理サスペンスとミステリーの要素が絶妙なバランスで融合し、読後感も爽快。
ぜひ皆さんも、この予測不可能な展開と深い人間ドラマを堪能してみてください！
それではまた明日
ひろかん