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オーディオブック紹介 「彷徨う者たち」
おはようございます。
2024年12月15日 日曜日です。
中山七里「彷徨う者たち」
シリーズ累計50万部突破!社会派ヒューマンミステリーの金字塔、ついに最終章へ
在りし日の友情と恋。立ちはだかる悔恨と贖罪。
選ぶべき自分は刑事か、友か――
災害公営住宅への移転に伴い解体作業が進む仮設住宅の一室で見つかった他殺体。
発見場所は出入り口がすべて施錠された完全密室、被害者は町役場の仮設住民の担当者だった。
宮城県警の笘篠誠一郎刑事と蓮田将悟刑事は仮設住民と被害者とのトラブルの可能性を想定し、捜査にあたる。
そこで遭遇したのは、蓮田にとって忘れがたい決別した過去に関わる人物だった――。
生活保護制度を題材に、佐藤健さん主演で映画化された第一作『護られなかった者たちへ』、震災からの復興とその闇ビジネスを描いた第二作『境界線』に続く、シリーズ累計50万部突破の「宮城県警シリーズ」最新作。
復興が進む被災地に根ざす人々の間で激しく揺れ動く心情と人間模様を描きながら完全密室トリックの謎に迫る、著者渾身のヒューマンミステリーにして、人気シリーズ三部作、堂々の完結編。
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中山七里による社会派ミステリーシリーズの最終章『彷徨う者たち』は、震災後の復興という複雑な現実を背景に、人間の内面に潜む葛藤と贖罪のドラマを描き出す力作です。
今作は、災害公営住宅への移転に伴う解体作業中の仮設住宅で起きた密室殺人事件を軸に展開します。
宮城県警の笘篠誠一郎と蓮田将悟の両刑事が捜査を進める中、過去の決別と絆が交錯する物語が紡がれていきます。
シリーズ3部作の中では、第一作『護られなかった者たちへ』が最も印象的だったと個人的に感じていますが、この最終章では震災によって失われたものの重みと、人々の内なる葛藤が深く掘り下げられています。
密室トリック自体にはやや物足りなさを感じましたが、大震災で全てを失った時、自分はどう行動するだろうかという根源的な問いかけは、読者の心に強く響きます。
生活保護や復興の闇、人間関係の複雑さを鋭く描出する中山七里の筆致は、単なるミステリーを超えた社会批評の側面も持っています。
読者に深い内省と共感を迫る、秀逸な一作と言えるでしょう。
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今日の占い
12月15日
▼乱気の日
1.期待外れにイライラする代わりに、自分の疲れに気づき、心を休める時間を大切にしましょう。
2.些細なストレスに反応するのは、心と体が休息を求めているサインです。
3.昼寝やゆっくりとしたお茶の時間を意識的に作ることで、穏やかな心を取り戻せます。
それではまた明日
ひろかん