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『弱者の戦略』は雑草のように柔軟に生きること

先日、しれーっと木下斉さんのVoicy内で開校された『ジブン株式会社ビジネススクール』に入学しました。

今月のテーマは『弱者の戦略』とのことで、弱者の戦略について考えてみました。

『弱者の戦略』とは雑草のように生きること

まず、私が『弱者の戦略』と聞いて一番初めに思い浮かんだのが『雑草』です。

それは、農学博士の稲垣栄洋いながきひでひろさんの著書『はずれ者が進化をつくる 生き物をめぐる個性の秘密』の中に、雑草が弱いからこそ生きのびてきたという内容、まさに『弱者の戦略』が書かれていたからです。

育てているわけでもないのに勝手に大量に育っていく雑草。しかし、意外なことに雑草は弱い植物なのです。

植物が多く生息する場所と言えば、青々と茂った山や森などが思い浮かびます。そんな自然豊かな環境では、雑草は生きていけません

理由は、雑草は競争に弱いからです。

豊かな森の中は、植物が生存するのに適した環境ですが、植物には光合成が必要です。森の中で植物が生きていくには、大きく成長をして太陽の光を浴びる必要があります。

弱い植物である雑草は、屈強なファイターである野生の植物に太刀打ちできません。

そこで雑草は生存するために、生きていく環境を変えました。硬い地面、よく踏まれる場所、コンクリートの隙間など、強い野生の植物が生息しないところへと。

これこそが雑草の『弱者の戦略』なのではないのでしょうか。

雑草は弱いけど強い

イギリスの生態学者であるジョン・フィリップ・グライムは植物の3つの生存戦略としてC-S-R三角形という仮説を唱えています。

  1. 競争戦略(Competition)

  2. ストレス耐性戦略(Stress)

  3. 撹乱依存戦略(Ruderal)

競争戦略とは、競争に強い野生の植物の戦略で、単純に強いものが勝つという弱肉強食の世界です。ストレス耐性戦略とは、ストレスの強い環境でも生きていられる植物で、砂漠のサボテンや高い雪山に生える高山植物などになります。

そして最後の錯乱依存戦略ですが、これは変化を乗り越える戦略です。そして、雑草はこの変化を乗り越える能力に長けているのです。草取りや土を耕すこと、地盤を固めることなど、人間の手によってさ起きた環境の変化にも柔軟に対応して雑草は生きているのです。

雑草にとっての最大の目的は子孫を残すこと。なので、わざわざ負ける戦いをせず、自分が勝てる環境にで目的を遂行する

だからこそ、雑草は弱いけど強い

雑草が ”力” だけが強さではないと教えてくれているようです。

変化に柔軟に対応できる雑草になる

では、自分自身が雑草のように生きていくにはどうすればいいか。

……。

正直、よく分かりません。

しかし、生成AIの進化、DXによる仕事の変化、インクルーシブ教育など、さまざまな分野で、環境が目まぐるしく変化しているこの時代です。

誰も正解を知らない時代では、今いる安全な場所が命の危険に陥る場所に変わる恐れがあります。だからこそ、自分自身が心地よく生活できる安全な環境に柔軟に移り住む能力が必要です。

つまり、雑草のように自分の勝てる環境で勝負する『弱者の戦略』です。

しかし、私のように自分の強みが分からない、どこの環境で勝負すればいいか分からないという人もいると思います。そんな人が常に意識することは「時代の流れ、自分の住みやすい環境を見逃さない・乗り遅れない」ということではないでしょうか。

私の場合だと、Voicyを聴いたり、読書をしたりして情報のインプットを欠かさないことです。さらに、興味のあることに実際に足を運んで、リアルな話を聞いたり体験できればなお良いのでしょうが、あまりできていないです。

少し話は変わりますが、昔読んだ本の中に「現状維持は後退」というような言葉がありました。日々進歩する世の中で、既存の知識で満足しているのはキープではなく後退しているという意味です。そんな観点からも、情報のインプットは生きていくうえで非常に重要かと思います。

そして、インプットした情報から自分の考えを発信(アウトプット)。「私はこういう人物です」とアピールして、いつでも環境を乗り換えられる準備をしておく。(このnoteがそのいっかんになっていればいいのだが)

今の私にできるのは、こんな感じでしょうか。

とにかく「見逃さない・乗り遅れない」ことに注意して、行動しつづけます。雑草のように、変化に対応できる人であり続けるために。

10年後、20年後も家族で笑って過ごせる、そんな環境が私の目標です。

たとえ、それがコンクリートの隙間でも。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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