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現代アート、超入門!

書名 :現代アート超入門
出版社:集英社
著者 :藤田 令伊
発行日: 2009年3月6日
読了日:2024年10月5日
ページ数:216ページ

 藤田令伊さんの『現代アート、超入門』は、現代アートに対して「わからない」「取っつきにくい」と感じる初心者向けに、その謎を解き明かすためのガイドブックです!

 本書は、現代アートに特有の「難解さ」を、もともと素人だった一般の鑑賞者の立場から多数の実際のアートを紹介しながら優しく解説しています。例えば、マルセル・デュシャン『泉』のような、工業製品がアートとして出品された作品に代表される、現代アートの挑発的な側面が取り上げられ、その背景や意味がわかりやすく説明されていました。

 著者は「普通の人」の視点を大切にし、アートが特権的なものではなく、誰でも楽しめるものだと強調しています。また、アンリ・マティスデュシャン、ピカソ、カンディンスキー、マグリッドなど具体的な作品を例に挙げながら、鑑賞のポイントや新しい視点を提供しています。この本を通じて、現代アートを理解するための基礎的な知識だけでなく、作品と向き合う方法を学ぶことができ、アートを楽しむ新たなノウハウを得られる一冊になっていました。

この書籍で多数のアートが紹介されていますが、一部紹介します。
私が好き、これいい!と思う作品です。
良いというか、不協和音、を感じる作品ね。

ベルギー王立美術館所蔵 ルネ・マグリット《光の帝国》(1954年)

パッとみた感じ、昼?夜?んんん?という感想じゃないでしょうか。

この歪な感じが、「人は見たい様に見る」に通じるものを感じます。 

 ルネ・マグリットの作品「光の帝国」(L'Empire des lumières)は、彼の代表的なシュルレアリスム絵画の一つです。シュルレアリスムとは「超現実主義」、目に見て捉えられるものだけではなく、非現実、無意識を描いています。

シュールだねって使う事あると思うけど
シュルレアリズムから来てるとも言えます
厳密にはちょっとニュアンス違うと思うけど

 この作品は、昼と夜が同時に存在するという独特な対比を描いています。具体的には、絵の下部には暗闇に包まれた静かな家や木々、湖にも見えるし池にも見える水面、そして街灯が灯された夜の風景が広がっています。

 しかし、空は明るい昼間の空が描かれており、白い雲が浮かんでいます。この「昼と夜の共存」が見る人に強い違和感を与えつつも、同時に幻想的な美しさを感じさせる作品になっています。

miletさんの5AMも朝焼けなのか、夕焼けなのか
stairsも朝焼けにも思えるし、夕焼けにも思える

見慣れたものを、見慣れないものに変えてしまう
ちょっと人によって見方が変わってくる
この共存した感覚がとっても好きです!!

シュルレアリスムといえば、ダリも有名ですよね

サルバドール・ダリ《記憶の固執》(1931年)

溶ける時計とも言われる作品ですが、5AMを思い起こしますよね。

ちなみにルネ・マグリットといえば、こちらの作品もあります。

ルネ・マグリットのピレネーの城

ルネ・マグリット《ピレネーの城》(1959年)

We All Lieのジャケットを彷彿させますね

We All Lie milet

miletさんの世界観もシュルレアリスムを感じさせる
そんな作品やライヴが多いのよね!


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