台所に使われている金属
台所用品は、毎日のように火や水による加熱と湿気にさらされる一方で、清潔さと耐久性ももとめられます。
そのため、台所用品には、錆にくくて光沢が続く金属や、汚れがつきにくい金属が選ばれます。
食器や野菜を水洗いするシンク(流し台)は、調理した鍋やフライパンを流し台に置いたまま水をためたり、洗ったりできる適度な深さと強度が求められます。鉄鋼は強度面では申し分ないのですが、赤錆が発生してしまいます。銀白色に輝き続けるステンレス鋼が、水周りのシンクに最適な金属としては最適です。
包丁もプロの料理人が使用する、ずっしりと重いものは鉄鋼製ですが、一般家庭に普及しているものはステンレス鋼が多いようです。
シンクに置いてある、調理の時に出る野菜くずやお茶の出殻などを入れる三角コーナーや排水溝の目皿は、汚れが付きやすいです。そこで、汚れを防止するために、細菌類の働きを抑える、もしくは死滅させる銅の特性を活かした、銅製の三角コーナーや排水溝網などもあります。