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乳児の寝かしつけ支援
東京科学大学 生命理工学院の研究チームは、乳児の睡眠と泣きの問題を科学的に支援する研究用スマートフォンアプリSciBabyを開発しました。
本研究チームは 2013 年、親が乳児を抱っこして歩くと、おとなしくなる現象「輸送反応」を発見。野生動物の親は、外敵が迫っているなどの危険な状況で子供を運ぶことが多いため、子は運ばれている間はただちにおとなしくなる方が生存に有利であるためと考えられています。
さらに 2022 年には、乳児の心拍や脈拍などの状態を測定し、よりよい寝かしつけのタイミングを把握する事で、5 分間連続して歩くだけで、泣いていた乳児の半数近くが入眠する研究成果もあげている。(たった5分で寝てくれたら、とてもありがたい!!)
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今回開発されたSciBabyは、手軽なセンサーを用いて、入眠に適切なタイミングをはかり、保護者が 5 分間の抱き歩きで乳児を自然な眠りに誘導する。
ただし、寝た乳児を布団に寝かせると20%程度は起きてしまうという。それでは、保護者の負担はまだ改善されない。さらなる改良が続く。
『参考資料』