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学習、娯楽、起業… 北大を使い倒しちゃえ
普段は札幌市図書・情報館で学習や起業準備にいそしんでいると以前に書きました。ところが、施設が9月下旬から2週間、リニューアルのため休館したため、母校でもある北大の附属図書館に場所を移し作業を続けています。
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北大の図書館は、一般にも開放されています。運転免許証などを提示し、利用証をつくれば蔵書を借りることもできます。高校生以下には貸し出しを行っていませんが、見学は可能です。
コロナ禍でしばらくは学内関係者のみの利用に制限されていましたが、今年3月から一般利用が再開されたため、申請し直しました。「大学生協に利用証用のカードが売っているので購入してきてください」。職員に言われて生協に向かうと、磁気ストライプ付きカードが100円で売られており、それを持ち込むと手際よく利用証をつくってくれました。
しばらくぶりの附属図書館には個人学習ブースが増えていました。防音ブースはQRコードリーダーを使って前日までに予約する仕組み。コロナが契機になったようですが、集中して学習できるという意味で、いい環境になったと思います。
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娯楽面の楽しみも見つけました。旧教養部に近い北図書館のメディアルームには、北海道関連の映像資料に加えて、新旧問わない洋画や邦画がずらり。DVD、ブルーレイはもとより、VHSやベータ(古っ)、レーザーディスクを観られる機器も完備されています。
ここを見つけて心が弾みました。「そう言えば、眠ったままのVHSテープが家にあったな」。かれこれ20年近く前、友人が絶賛していたことから、中古品を見つけて迷わず購入したブラジル映画「ピショット」。ビデオデッキは既に手放しており、その後、DVDなどで販売されることもなく、ずっとお蔵入りしていた作品が、ここなら楽しめることに気づいたのです。
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さらに発見は続きます。キャンパスの中心に近い大野池のほとり。自分が学生時代、ここにオープンした「ファカルティハウス エンレイソウ」という施設が10月から、コワーキングスペースに生まれ変わりました。以前は教官らが利用する高級レストランが入っていたのですが、コロナ禍で閉店し、再活用を模索していたとのこと。学外利用者も年内は無料で使えるとあって、さっそく登録させてもらいました。
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広々としたスペースにWi-Fiと電源を完備。大学組織の枠を超えた連携を目指しているそうで、10月下旬からここを使って本格的に起業準備を進めたいと思っています。
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それと、もう1点。26年ぶりに大学生としても学習を再開することにしました。北大構内に北海道学習センターを持つ放送大学に入学したのです。1日に行われた入学者の集いは、旧教養部の大講堂で開催。足を踏み入れるのは30年ぶり近くで、感慨に浸りました。
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入学の目的はウェブに関する知識と技術を習得したかったのが1点。さらに、仕事と旅を兼ねて国内外を動き回る上で、学生証がある利点は大きいと判断したからです。放送大学もウェブ授業が増えており、テレビがない海外でも講義を受けられることも背中を押してくれました。
放送大学のコストとリターンについては、またの機会にしますが、自分の場合は卒業が目的ではないので、時間をかけて生涯学習に取り組みたいと思っています。