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リラクゼーションサロンにスマートロックを設置してみた
リラクゼーションサロン店舗のIT化、第一弾はスマートロックの導入です。
現状の課題
まずは、現状を整理しておきます。ベッドが4、5床のプライベートサロンですが、店舗の開け閉めに関していくつか課題がありました。
1. 誰が鍵を持っているかわからなくなる
これ文章で見ると、ちょっとどうなの?となりそうですが、実際経験ある方もいるのではないでしょうか。シフト制で誰かが鍵を開けないといけない時、明日シフトのAさんは鍵を持っていたっけ?と考えなければなりません。アルバイトが増えるに連れて、合鍵をたくさん作るのもコストがかかりますし、その分リスクも大きくなります。アルバイトが辞め、新しく採用したりなど繰り返すとカギの管理に神経を使わないといけなくなってきてました。
2. カギを忘れてしまった
アルバイトの方がお店を開けなければならない日にたまたまカギを忘れてしまい、別の場所に出勤していた社員が急いで開けに行った。なんてことが起こっていました。これでは、生産性が低すぎます。
3. カギ自体が多すぎる
テナントのビルによって異なると思いますが、少なくとも必要なカギは、店舗の扉、エレベーター、非常階段の3つは最低ありました。2階分テナントを借りていたり、他の店舗のカギも考えるとカギ自体が多すぎます。
スマートロックの下調べ
そこで、鍵の管理・リスクを減らすためスマートロックを導入することにしました。スマートロックといっても何を選んでいいのやら…下調べからスタートです。
スマートロックおすすめ情報サービスを発信している「mybest」さんを発見!
ガジェットブロガーさんが執筆していてなんだか良さそう。スマートロックの比較まで載っていてわかりやすい!
TEBEEがスマートロックを選んだポイント
スマートロックを選ぶ時のポイントはいくつかありました。
1.取り付け工事や穴開けが不要なもの
テナントの店舗ですので、ドアに工事をすることはできなかったためです。これは絶対条件。
2.遠隔操作できるもの
スマートロックにする理由は、鍵管理の負担を減らすことと社員が開けに行く手間をなくすことです。遠隔でカギを開閉ができる点は譲れません。
3.名前と履歴が残るもの
セラピストの登録名と施錠/開錠の履歴時間が残ることで、管理者が必ずしもその場にいなくてもいいようにしたかったのです。勤怠管理もあわよくばスマートロックで…と考えていました。
4.たくさんゲストキーを発行できるもの
将来、シェアサロンやスペース貸としてサロンを利用することも考え、店舗を一時的に利用する人がその時間だけ使えるようにしたかったからです。
5.以上ができて価格の安いもの
やはり価格は大事。出費は最小限に抑えたいのは当然ですね。
選んだスマートロックは…
最初に検討したスマートロックは、「akerun」です。
akerunは、ロック機器を購入ではなくレンタルする仕組みです。1か月ごとに更新、もしくは1年など長期でも契約できます。
大手企業さんも次々と導入しているようで、勤怠管理もAPI連携できるし、SuicaなどICカードやスマホアプリでも開錠可能、データ管理やゲストキーの発行など、機能面では申し分ありませんでした。
ただ、問題だったのが費用面…
1台につき月額15,000円、年間一括でも132,000円でした。毎月15,000円の固定費となるのは、客単価やキャパシティを考えても難しいため断念。家賃、光熱費の他にもPOSシステムなど固定費はたくさんありました。この点については、機会があれば詳述したいと思います。
さてその後、シェアサロンを運営している知り合いに「どこのスマートロック使ってるの?」いろいろ教えていただきました。
ご意見もらって検討した結果、「Qrio Lock」にすることに!!
Qrio Lockのスペックはこちら。
Qrioのメリット
・価格は2万円しないほど。このスペックなら妥当かも。
・スマホを登録しておくとハンズフリー開錠
・ゲストキー/合カギは20つまで登録可能
・LINEやメール、Facebookのメッセージでも合カギの共有可能
Qrioの惜しいところ
・遠隔操作に必要な「Qrio Hub」はスマートロック1台につき1台必要。その分、費用はかさみます。
Qrioの公式サイトはこちら。
実際に使ってみた
Qrioを購入し、実際に店舗の扉に2か所設置してみました。扉正面から見るとこんな感じです。
横からみるとこう。
取り付けは、鍵のつまみの大きさに合った部品をカチっとはめて、本体を付属のテープで貼って終了。かなり簡単でした。
次に、スマホからアプリをダウンロードしアカウント登録します。登録完了したら、スマホアプリとスマートロックをリンクさせます。説明書通りおこなえばとても簡単にできました。アプリ上ではこんな画面になります。
うん、ちゃんと閉まってます!
そして、アプリ上で「リモートオン」にするために、Qrio Hubを近くのコンセントに設置します。同様に、説明書に沿ってHubとスマホアプリをリンクさせます。これでリモートオンになりました。これで、遠隔操作が可能に!
[履歴]から、年月日・時間・解錠/施錠を確認できます。アカウント登録されていればアカウント名も表示されます。
[合カギ管理]から、合鍵を登録できます。合カギ作成→招待をすると、こんな画面になります。
LINEで送れるのは嬉しいですね。電話番号をしらない連絡先って案外ありますから。
これで、Qrio Lockの設置が完了しました!
使ってみた感想
・カギの管理がめっちゃ楽ちんに。これまでひとつの店舗で5つくらいの鍵がありましたが、今ではスマホがあれば大丈夫になりました。必要な鍵は、店舗内に管理してあります。スタッフが一時的に外出するときなど重宝してます。
・スマホの充電とスマートロックの電池は少し心配。スマートロックの電池は、アプリから通知してくれるので大丈夫ですが、そもそものスマホの充電が切れそうなとき少し心配ですね。
・[履歴]の反映に時差がある。手動で開けたときなど、遠くにいるスマホだとデータの反映に少しズレが生じました。実際には開いているのに、しまってますと表示されていたことが。これはバージョンと使いかたの問題かもしれません。
全体的には、かなり使いやすくとても良い買い物だと思います。今後のランニングコストも考えると、小さなサロンの場合、Akerunよりも購入型のスマートロックで十分対応できます。
今後も、小さなリラクゼーションサロンがIT化に挑戦する過程を発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。