授業実践【5年生音楽づくり】
1、はじめに
久しぶりの授業実践です。
『静かにねむれ』の単元で和音が出てきます。
教科書では、和音のひびきの違いを感じ取りながら演奏するとありますが、せっかくならICTを使って音楽づくりをしてみようと思い今回の授業を考えてみました。
今回の授業では、
スッキリと聴きやすい音楽作りをしようを目標とします。
〈和音の構成音を中心に音楽作りをすると聴きやすい〉
ことに気づくのが今回の授業の着地点です。
これを児童に伝えた後、ピアノでスッキリのテーマを弾いたらすごく盛り上がりました。(E♭ C B♭です。)
大まかな流れとしては、
①教師が準備した2つの曲を聴き、
どちらがスッキリ聴こえるか考える。
②なぜ、スッキリ聴こえたか考える。
③音楽作りに取り組む。
というようになります。
2、準備する物【教師】
①ソングメーカーに和音を打ち込んだURL
※Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰの和音を入力しました。
②比較用の曲
和音の音を全く使わない曲と使う曲の2曲を用意しました。
以下のPDFの曲を私は作りました。
(③)②で作曲したPDFデータ
こちらは、モニター等に提示できれば無くても大丈夫です。
なぜ、スッキリ聴こえるかを考える時に1人1枚あった方が良いと思ったので、私は印刷して配布しました。
3、準備する物【児童】
Chromebookなどの端末
4、流れ
教師:T 児童:Sとします。
実際の私の授業はこんな感じでした。
1部省略しているため、
流れがわかりにくく申し訳ないです。
(1)教師が準備した曲を聴く。
T:今から2曲聴きます。
どっちがスッキリと聴こえたか教えてください。
(2)スッキリ聴こえた方とその理由を聴く。
T:どちらがスッキリと聴こえましたか?
S:2曲目の方がスッキリ聴こえた。
1曲目はなんか濁っている感じがした!
T:何で1曲目の方がスッキリと聴こえたのかな?
S:音の高さかな?音の数?
先生もう1回聴かせて欲しいです!!・・・
(3)事前に作成したソングメーカーのPDFを配布しめあてに迫る。 (TV等に提示する)
※配布する場合は必ずカラー印刷をしてください。
T:このプリント(画面)を見ると謎がわかるんだけどどうかな?
S:リズムはほとんど一緒だから
関係ないか・・・などなど
T:いつもカラーで印刷している先生が
何で今日はカラー印刷なのかな?
S:あ!確かに!色が関係あるの??・・・・
するとある児童が
S:あれ?下の色とメロディーの音の色が似てる?
T(心の中):よかった・・・
気づいてくれた・・・
T:つまりどういうこと?
S:1曲目は下の音を全然使ってないけど、
2曲目は使ってる!!
T:じゃあ今日のめあてに戻るけど、
どうしたらスッキリ聴こえるのかな?
S:下の音を多く使うとスッキリ聴こえて、
使わないと濁る!
※途中で友達と相談する時間も設けましたが、
文字数が増えてしまうため省略しました。
(4)児童が音楽づくりに取り組む。
事前に準備をした和音だけを打ち込んだURLを
Google classroomで共有し取り組みます。
最初の曲だけは、
ソングメーカーの縦列には複数の音を入れない
という条件を設けました。
2曲目以降は自由です。
また、構成音のみだと音楽づくりの幅が狭くなってしまうため、毎度お馴染みのトトロのさんぽを用いて、刺繍音と経過音の説明をちょっとだけしました。
完成した物はGoogle classroomで共有しました。
お互いにコメントを送りあう児童もいました。
5、終わりに
やはり、和音の構成音に着目して音楽づくりをすると、まとまった曲が多くできた印象です。
ソングメーカーは自由に作曲ができすぎてしまうため、なかなか授業で用いるのが難しいと思ってしましたが、やっと1つ形ができたような気がしています。
正直この授業もまだ改善点があると思いますが、目標に迫ることができたので、現時点では満足です。余談ですが、6年生の音楽づくりでも活用できました。そちらはまた違う記事でまとめるかもしれません。
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