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「面倒くさい」を楽しむ~原付散歩のススメ

近頃ハマっていることがありまして…それは、

「原付スクーターで散歩に出掛ける」こと。

出掛けるといっても家からの距離、目的、目的地での滞在時間により様々な呼び方ができますが、「散歩」というと近所をブラブラする印象を受けるのではないでしょうか?

しかし、私は最近は往復で100キロを超えるかなりのブラつきぶり…普通、バイクだと「ツーリング」という言葉を使うのでしょうが、自動二輪ではなく原動機付き「自転車」…かといって「サイクリング」というと何となく「自分で漕いでいる」感がありますので言葉のチョイスがちょい違う…みたいな。

この私の遊びはイメージとして「気軽に」「肩肘張らず」「ふと思い立って」というところが強いので、あえて「散歩」…まぁ、見た目は「歩き散らしている」のではなく「走り散らしている」ので「散走」という表現が正しいかもしれません🎵

そんな言葉の言い回しはさておき…もちろん、我が家にも車がありますので片道50キロを超えるような場所に行くなら車の方が速いし、安全、快適。ナゼに制限時速30キロのスローマシーンで出掛けるのか?

事の発端は実家の建て直し。

実家のガレージに鎮座しておりました私のスクーター。会社に入って2年目に通勤用として購入しましたが、半年後に電車通勤の支店に転勤となり用なしに。その後、結婚を機に別の場所に転居したこともあり20年近く全くエンジンもかけずに放ったらかしになっておりました。父親が養生シートをかけしっかりと保管をしてくれていたのでサビやボディ、シートの劣化はない状態。建物の取り壊し、建物が完成するまでの仮住まいへの引っ越しのため両親からスクーターの処分をお願いされました。

エンジンはかかりませんでしたが、もし乗れるようにするならどれくらい費用がかかるかと近所のバイク屋さんにみてもらったところ4、5万円。そのくらいなら修理してみるかとお願いをし走れるように。

「じゃあ、この原付スクーターでちょっと遠くまで出掛けてみるか」と走りはじめてみました。

元々、自動二輪の免許も持っておらずバイクには全く興味がなかった私。道でバイクとすれ違っても「なんで車で出掛けないんだろうか?」と首をかしげていたくらい。

でも、片道25キロ超も原付で走ってみて初めて分かったんです。私にしてみると「車とバイクは全くの別物。そもそも使う目的が違うんだな。」と。

私も車の運転が嫌いではないので目的もなくぐる~っと一回りしてきてもそれはそれで楽しいですが、どちらかというと「どこかに行く」という目的があってそこまで私を運んでくれる手段として車を使っている感があります。

しかし、バイク(私の場合は原動機付き「自転車」ですが)の場合は「どこかに行く」までの行程が目的になり得るというか、行き先がなくても運転していること自体が楽しいのです。それに目的地で何かすることが加われば楽しさは倍増。

「運転していること自体が楽しい」と感じられるのはなぜか?

それは…「温度」と「匂い」を感じられるから…と私は気がつきました。

ちょっとした日陰に入ったり、トンネルに入ったり、はたまた太陽が雲に隠れたりするとその瞬間に「あっ、涼しい🎵」と感じるのです。また、堤防道路を走っていると川の流れを越えてくる風の心地よさよ✨また、そこから出た瞬間の夏の暑さは、家の中で堪え忍ぶようにグダグダしている時の暑さとは違い、「うおっ、The 夏っ☀️」と暑いことを楽しんでいるような感覚になります。

田んぼの畦道の脇を通ると大分伸びてきた稲の香りに被さるようにおじさんが刈払機で刈りたての草の匂いがスッと鼻をかすめる…あ~ぁ、夏の薫り🎐

「でも、国道とかでトラックがガンガン通るところだと30キロでタラタラ走るの怖くないです?」とはよく聞かれます。

確かに怖い時もありますが、この緊張感が注意力の維持や飽き防止に繋がってくれます。まぁ、フラフラジグザグ走らない限り上手に横を抜いていってくれますので変な動きをせずに走っていくのがコツかもしれません🤭

もしご自宅に昔乗ってたスクーター、おじいちゃんが乗ってたスーパーカブ…あるようだったらちょっと隣街の公園や河原まで水筒とおやつを持って走ってみませんか?


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