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「退職希望だった彼が残ってくれた話」から2年
春ですね。
出会いも別れもある季節です。
ちょうど2年前の3月、入社3年目のC君が退職希望を伝えてきた話を書きました。
あれから2年、今はどうなっているでしょうか?
慰留して正解だったのでしょうか?
当時は、「慰留すべきか、笑顔で送り出すべきか」を悩んだ末に、全力で慰留しました。
そして、最終的には彼は残ってくれたのでした。
その後、「本当に慰留するべきだったのか?」と不安になったり、転職経験のある方からは「彼のその後が気になります」といったコメントも頂きました。
慰留して正解だったのでしょうか?
慰留して正解でした。
結論から申し上げますと、「慰留して正解でした」。
(と、私自身は考えています)
少なくとも、今もC君は会社に残ってくれています。
残るだけでなく、当時は担当していなかった取引先の担当や販売計画をまとめる立場になり、課の中堅として活躍してくれているのです。
また、プライベートでも結婚し、公私ともに頼れる存在になりました。
半年前に私が異動し今は違う課にいますが、今でも社内で会えば笑顔で接してくれます。そのような彼を見ていると、あの時の選択は間違いでは無かったと感じています。
改めて思うこと
当時、課長の立場だけでなく社会人の先輩として話をしました。
今、改めて思うことは次のことです。
①転職するなら、実力をつけてからでも遅く無い。
②むしろ、ちゃんと実力をつけてから考えるべき。
③実力をつけて転職を選ぶなら、笑顔で送り出す。
実力をつけてから考えればよい
当時、C君は入社3年目で課内でも頼れる存在でした。しかし、社会人として学び経験すべきことはまだ多くありました。
実力が充分あるなら転職すれば良いのですが、実力が不足する状態で若いうちに転職すると、逆に苦労すると感じました。
冷静にイメージしないといけないのは、転職した先にもライバルがいるということです。
3年目の同期や年上の先輩もいます。同じ転職組もいるかも知れません。場合によっては年下の後輩と競争することもあるでしょう。
アウェイな環境で、そのようなライバルと切磋琢磨できる実力が必要なのです。
だから、私は当時の彼に「更に成長してから転職しても遅く無いのでは」と伝えたのでした。
転職するなら笑顔で送り出す
当時は、「何としても慰留しよう」というよりも、もし数年後に実力がついて「やっぱり転職します」と言われても構わないという心境でした。
そしてこの春、C君は入社から5年経ちました。
実力も充分につきました。
もし、「実力がついたので転職します」と言われれば、その時は笑顔で送り出します。
「この人と仕事をすれば成長する」「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえなかった私の実力が足りなかっただけの話です。
と、最後はかっこいいことを書きましたが、本音としては転職されるのはやはり辛いですね…。
今の所はC君は転職するような素振りも無く、4月からも活躍してくれそうです。(なので、この記事をしたためました^_^)
ありがとうございました。