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【不安で痛いお産から、力の湧くパワフルなお産へ】

お産って、なんて力強く豊かな経験なんだろう。

人生2度目の出産は、そのことを心とからだでおもいきり実感できた機会でした。

私は普段、人と人がお互いに力をあわせてよりよきものを生み出してゆくプロセスを応援する、コーチングの領域でのお仕事をしていますが、出産は、コーチングの本質に通ずる部分が多くあることに気づきました。
※コーアクティブ・コーチング®についてはこちらをご覧ください。


人の意識とはおもしろいもので、「どこに意識の矢印を向けるか?」によって、経験や、そこから生み出されるものがまったく違ってきます。

コーチとして相手の話を聴くときに、自分の意識の矢印が自分に向いているのか、それとも相手にしっかりと向いているのかに自分で気づいていることはとても大切です。

意識がどちらに向いているのかで、相手が本当に話を聞いてもらっていると感じるのか聞いてもらってないと感じるのかが変わり、相手がどう感じているかによって、相手から語られるものが変わり、結果として聞き手に伝わってくものが変わってくるからです。

これは、お産にも通ずるものがあります。

二度の出産を経験する中で今回気づいたことの一つは、

お母さんが「お腹の中のあかちゃんに意識を向ける」ことによって、お産の経験が大きく違ってくる

ということです。

一人目のお産のときは、はじめてのお産ということもあり、何が起こるのかわからない不安、どんどん大きくなる陣痛の痛みへの恐れが少なからずあったことを思い出します。

二人目の今回は、当然陣痛の痛みもあり、分娩にもそれなりに時間は要しているのですが、不安や痛みへの恐れは不思議なほどありませんでした。

それは、自分の中から起こる不安や痛みよりも、

「今、あかちゃんが自分の体のこのあたりのいるんだ」
「今、この子は小さな体で精一杯がんばってるんだ」
「がんばってるの、伝わってるよ」
「上手だよ。その調子!」
「ママも一緒にがんばってるよ!」
「みんな待ってるよ。安心して出ておいで!」

そんなことを心で感じ伝えながら、あかちゃんに意識を向け続けていたからです。

そうすると、小さな命の息づかいが感じられ、その命の力強さが感じられ、
不思議なほどに気持ちは落ち着いていて、体の底から力が湧いてくるのがわかりました。

そして、「今この瞬間、あかちゃんと私、二人で最大限に力をあわせて進んでいる」感覚がありました。

長男のお産のときは、痛みから開放され、無事生まれてきてくれたことへの安堵感で涙がでました。

今回は、不思議と涙は流れず、ちっちゃな手と思いきりハイタッチして
お互いを讃え祝福したい!そんな気持ちが湧いていました。

これから私たちが一緒に新しい【TEAM家族】を創ってゆく。その最初の一歩をしっかりと刻むことができた。そんな感覚がありました。

お産の仕方やプロセス、それらにまつわる経験は人それぞれで、正解も不正解もないと思います。

命を授かり世界に生み出すお志事は、本当に尊いものです。

だからこそ、お産の経験が、お母さんたちにとって豊かなものであってほしい、お母さんとあかちゃんにとって、大切なはじまりであってほしいと思います。

初めて出産を経験される方は、未知の経験への不安、また、痛みへの恐れが当然あると思います。

また、すでに出産を経験している方だからこそ感じる不安もあると思います。

不安や痛みに押しつぶされそうになったとき、

「小さな命に意識を向ける」


ことを、少しでも試してみてほしいと思います。

そしたらきっと、そこから不思議な力が湧いてくるから。

「ソフロロジー式分娩」という出産方法があります。”麻酔を使わない無痛分娩”と表現する方もいるそうです。

この方法でお産をするお母さんたちは、リラックスしていて、穏やかな表情をしているそうです。

「どこに意識を向けるか」

ソフロロジー式分娩は、お産の際にどこに意識を向けるか、ということの、とても実践的な方法だと思います。ご興味ある方は、こちらの本を読んでみることもおすすめします。

『ママ、もうすぐあえるね   おなかの中からハグくむ親子の絆 ソフロロジー』



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