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私たちの畑で栽培しているお茶について

はじめまして、TEA FACTORY GENの髙橋です。自分たちの想いを伝えるというのは少しばかり恥ずかしいのですが、私たちの作っているお茶について語りたいと思います。私たちのお茶作りの特徴的キーワードとしては大きく2点あります。

1つは在来種のお茶を栽培していること。

2つ目は自然栽培(無肥料・無農薬)で栽培していること。

です。


広島在来茶

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在来茶とはタネから植えられて育てられたお茶のことを指します。
その為、初めの数年は苗から植えられる通常のお茶よりも倍くらい収穫時期に時間がかかってしまいます。

通常は品種改良されたお茶の苗を植えます。在来のお茶ほどその土地、風土に根付いて個性が磨かれたお茶はありません。現在すべてのお茶における割合で在来種はわずか3%です。

お茶の種は雑種です。お茶の木は自家不和合性といい、同じ性質を持ったものとは混じらない性質は持っています。ですので、同じ畑でも場所によって全く味筋が違います。
在来のお茶の木の根はゴボウのように2メートル以上地中深く根を張ります。そうすることでかなり深いところのミネラルをたっぷり含む栄養が得られます。

一つ一つの木の性質も違い、老木ですので収穫量は普通の茶木と比べて70%減ととても少ないですが、それが、無肥料・無農薬を可能にしています。そして旱魃などの環境変化にとても強いです。

在来は一本一本木によって全て味が違います。農家が摘んだ時点で「自然のブレンド」がなされているのです。どんな優れた茶師がその味を品種改良された茶葉を用いブレンドで再現しようとしても不可能に近い、それが在来のとても面白いところです。

在来の味は他の品種と比べて特徴的です。
良い意味でワイルドで昔懐かしい香りや味がします。大陸系の味(お茶の種は中国から渡ってきました)とも表現できます。

自然栽培(無肥料・無農薬)

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私たちは無肥料・無農薬でお茶づくりをしています。

最近のお茶は良くも悪くも個性が無くなったと言われています。確かに飲んでみるとどの産地のお茶も旨味はあるし、美味しいのですが、どれも同じお茶に感じられます。

それは何故かと私達が考えた結果、科学肥料にその原因があるのではないかと考えました。化学肥料を多用すると、お茶の味は旨味が増し、甘ったるい味になります。それに加えて旨味成分以外も増えるので、苦味やエグミや雑味が増します。そしてその土地の個性を消してしまうのです。

それに加えて、肥料を多用することで虫や病気が蔓延します。そのために防除といって、農薬を使用せざるを得ない状況がうまれます。そのイタチごっこが現代のお茶作りの主流になっています。

現代のお茶作りは旨味を作り出すためや、収穫量を増やすために自然環境を犠牲にしています。人にとっても、環境にとっても良く、持続可能性がある茶作りは果たして何なんだろうと考えた末に私たちは無肥料・無農薬栽培に行き着きました。

それをすると収穫量は半減し、防除もできずリスクは倍増します。

しかし、その代わりに、ここ広島の土地の味を味わうことの出来る、広島でしか作り得ない個性溢れるお茶が作れるうえに、人の健康も環境も犠牲にしないサステイナブルなお茶作りができます。

ながーく、硬い表現になってしまいましたが、以上が私たちのこだわって取り組んでいるお茶の栽培方法です。

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