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【薬膳編】No.6 ≪立冬≫を過ぎて
暦のうえの≪冬≫
気がつけば11月ももう半ば。
暑い夏がすぎて、遅い秋が来て
先日は「木枯らし1号」や
雪の便りも・・・!
ちょっとだけ、疑問に思うことが。
なぜ、木枯らしは「1号」で
春は「1番」なのか?
毎年この時期に疑問に思うのですが
調べる前に「春1番」が吹いてしまうのです。
気が向いたら調べてみよう・・かな
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冬にむかって「腎」を補う
中医学で「冬」の季節に関連する臓腑は『腎』です。
五行学説では、このような関係です。
五行 : 水
五季 : 冬
五方 : 北
五気 : 寒
五色 : 黒
五味 : 鹹味
五臓 : 腎
五腑 : 膀胱
五竅 : 耳・二陰(陰部)
五体 : 骨
五華 : 髪
五志 : 恐/驚
腎とは
生命の根本で、全身のエネルギー源として気力精力を起こして
身体を強壮するものとされ、五臓六腑の働きの原動力、
脳の働き、性機能、呼吸、水液の代謝など、腎と深い関係を持っています。
わかりやすく言うと
『成長、発育、生殖を促進し、体内の水分の代謝を司り、
骨、髄を滋養し、呼吸に関わり、脳につながる』わけです。
また、腎気は全身の陰陽の始まりとされるため
『先天の本』で腎精は『先天の精』ととらえます。
それは、両親から与えられたうまれもったもので、
それに対し、食べ物からもらう栄養などは『後天の本』『後天の精』
といいます。
腰周辺から膀胱のあたりまでを『腎』だと理解してもらうと
なるほどとおもえるとおもいます。
鹹味(かんみ)である黒い食材
鹹味って聞きなれないとおもいます。
ミネラルを含んだ塩味と考えてください。
つまり、海藻類です。
昆布、わかめ、海苔、貝類など。
あとは、くろきくらげやしいたけなどのキノコ類が
おすすめです。そして、黒豆。
みんな、疲労回復や血行不良、老化防止にいいといわれる
食材ですよね。
これからお正月にむけておせち料理にも使われる
材料ばかりです。
おせち料理はとても良く考えられたお料理なんです。
先人の知恵は、すばらしいですね。
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