RiNNe Project 応募作品(イメージ画、朗読文)
RiNNe Project応募作品
【シーン1 】「声」(淡いイエロー)イメージ画、朗読文
探し物が何か
そんなことさえわからないまま
ここではないどこか
あのこではないだれか
曇り空にためいきひとつ
ずっとさがし求めている
僕をいざなうきみの声
『待っているよ』と魂の旅路へ
ここではないどこかへ
誰でもないきみへ
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【シーン2 】「待ち続ける」朗読文
不満はない 友もいる
今の私はしあわせ
昇る日を 自らの時を 待つ 彼らに重ね
秋がきて冬をすぎ 季節がめぐる
何でもない日々の
有難さをしっている
けれど 会いたい
あなたに 会いたい
樹に宿る心が伝えた
降り積もる切なさを
胸に抱いて待ち続けている
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【シーン3 】「Akane」朗読文
探していた星
僕を導くひとつ星
きみの名はAKANE 名付けたのは僕
魂の底 眠っていた
やっと見つけた君のかけら
厚い雲 その上でみちる
きみを必ず見つけ出す
星がみちびき
夢がささやく
曇り空が晴れ渡る
君の輝きにつつまれる
あと少しで届く
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【シーン4】「トーマの木」朗読文
静かにゆらめく
気配が影に変わってゆく
朝もやの草つゆ 樹々のささやき
深い眠りをよびおこす
その香りはトーマ
あなたの瞳にわたしがうつる
ただそれだけのしあわせを
あふれ出す愛しさ
きっと会える
私を見つけ出して
どうかあなたへ導いて
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【Scene.5 】「輪廻(碧)」(パープル)イメージ画 朗読文
ぼくのなかのぼくの想い
きみのなかのきみの想い
探していた日々がゆめなのか
めぐりあえたこの時こそゆめなのか
僕の手に重なる君の手
あたたかさ以上に伝わる想い
満天の星空の祝福をうけ
やっと見つけ出した
このひろいせかいで
ただひとりのきみ
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【シーン6】 「輪廻(沙織)」(ブルー)イメージ画 朗読文
リンっとなった くもり空に
リンっとよばれた 心の底に
りんっとひびいた くもがはれて
りんりん きこえ はしりだす
つきあかり差し込む 青の夜
たどりつけ、つかめ リンの音(ね)を
魂の輪っかのそのはしを
過去から未来へつないでく
現世(いま)のわたしたちの転生を
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七田苗子さんの中編小説『RiNNe』から派生した企画に応募させていただきます。
イメージ画ブルーはおはなしの中の星たちを散らしたものと、背景にしたときに使いやすいかもと散らす前のものと2点。
この小説を読んだときのずーんとお腹に響くような感動。コメントを何度も書いては消し、書いては消しで、何度も何度も挑戦するもいまだかくことが叶いません。
素敵なお話です。ぜひお読みください。
七田さん、かっちーさん、スタジオJのみなさん、素敵なプロジェクトをありがとうございます。枯れ木も山の賑わいながらすごく楽しかった。