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愛着ってこういうこと?


かけた時間だけ愛おしくさせるの
この場所も君も何もかも抱きしめていたい

PELICAN FANCLUBの「ダダガー•ダンダント」の曲の一部。

あたらしい素敵な世界もいいけど
今ある築き上げてきた自分が時間を使い続けた、知り尽くしたこの世界こそ“愛着“があるよね。

ってわたしは解釈してる曲なんですが、
本当に最高なもう凄く凄く良い曲なんです。
ここが良い!あそこが良い!って伝えたいところ沢山あるんですが、このバンドは歌詞を一通り全部読むことで完成する様な曲が多くて。この曲も。抜粋して好きな歌詞を紹介しても良いけれど、やっぱ前後あっての好きな歌詞なので、気になった方は是非是非調べてほしいです。

なんで今この曲のことを書こうかな〜って思った理由の一つにPELICAN FANCLUBのメンバーが脱退するニュースが先月発表されたから。

このバンドに出会ったのは、4年ほど前。
テレビを見てて偶然流れた曲が凄く好みで。速攻で調べたら「PELICAN FANCLUB」ってバンドだと知った。その後偶然行ったCDショップでまた好みの曲が流れてて、調べたらまたも「PELICAN FANCLUB」で。

なにこの運命的で、聴覚を惚れさせてくるバンドは…!となった当時学生の私は、そこから沢山聴き漁り、メロディーと優しい歌詞にうっとりする時もあれば、そんな曲とは対極にいるような中毒性のある曲でイヤーワームが継続し、夜眠れなくなることもあったり…(こんな体験はこれから先も後もないと思う)。
何より、韻の踏み方がとても気持ちよくて、最後のパズルのピースを埋めた様なそれくらい気持ちいい歌詞を書く。時に、読み込んでも読み込んでも読解するのが難しい。でも、なぜか目が離せない。むしろハマっていく。
シューゲイザーからドリームポップ、Jロック、私にとって色んな音楽のジャンルの扉を開けてくれる、未知との遭遇をしてくれるそんな唯一無二のバンドなのだ。

このバンドを知ってすぐに、ギターのクルマダさんが脱退しますってニュースがちょうど出てた。
好きになったばかりなのに、こんな悲しいことあるの〜〜〜と思いつつ、逆にそこまでこのバンドを知らなかったが故に、バンドが続いてくれれば…と思うその程度だった。

でも、4年越しにまたメンバーが脱退します。
ってニュースを見た時に今もそうなんだけども、
実感が湧かないというか、7月に控えてるラストライブを終えてもまだ3人でライブしたり活動していくんじゃないかって思ったりもして。でも、そうじゃないそうじゃないよなって気持ちも相まって、なんだか段々と、受け入れられなくなっていく自分もいる。

3月に「解放のヒント」というアルバムを出して、
現時点で、私の中で今年1番のアルバムなのではって程に、優勝を走り続けている。このアルバムを聴いて、ツアーに行かなきゃ後悔する!って思わせてくれるほど、聴いた瞬間なんだか涙が出てくるほどに、心を動かす音の力がここにはあって、ツアーに足を運びたくなる。自分を動かす原動力になるほどのアルバムだった。

だからこそ、今絶頂にこのバンドが自分の中ですごく大きくて、膨大であるほどに、ショックが余りにも大きい。なんでなんでなんでなんで。あんなに素敵なアルバム作って、、、、って。本当にエゴなんだけどね。

内部的な事情も、語られてない部分も、もっと複雑で本人たちにしか分からない気持ちや想いや未来があるからこそ、こんな身勝手に言ってはダメなんだろうなっと思う。
なんだかそんな自分に

「あ〜〜〜〜気付いたらこのバンドに猛烈な愛着湧いていて、このバンドが好きで好きで好きで仕方ないんだな」

って感じるようになって。

出会った当初のメンバーが1人抜けるってなった時より、
今は、好きでいた時間が、このバンドに自分がかけた時間が長ければ長いほどに、知っているものが、愛おしくて、ずっとずっと抱きしめていたい〜って気持ちが受け入れなきゃ行けないって思いを塞いでるのかなって。

愛着湧いていたって思った時、
「ダダガー•ダンダント」を思い出して、
それが自分の1番好きな曲だったな〜って、
なんだよ〜この曲にこのどうにもならない気持ちすごい助けられてるじゃないかって感じるようになって。
ちょっとちょっとずつ、その塞いでいた気持ちを、溶かしてくれるような、そんな感覚になったわけです。

愛着が湧いた世界が好きだから、といって、
今後のPELICAN FANCLUBが好きじゃなくなることはないし、PELICAN FANCLUBの才能とセンスに惚れ込んでいるからこそ、新しいくスタートするこのバンドの期待値は大きいし、もちろん新しい世界をずっと愛していく。

駄々が段々とこねれなくなるからこそ
PELICAN FANCLUBも何もかもすごく抱きしめたい。

それは今までのPELICAN FANCLUBの曲もだし、これからの未来にも。

仙台のライブでのMCで
「孤独を感じて家族、友達、恋人が待っていても孤独は感じ続けるから、最後は自分自身が待つしかないんだ。PELICAN FANCLUBはその居場所でありたい」って言ってくれたその居場所を、そんな居場所をくれるこのバンドに、私も、愛着湧くそんな居場所を届けたいって思う。

こんなにも脱退が受け入れきれないことが初めてだから、色んな思いも感情も渦巻いているからこそ、へんてこりんな文章になってそうだな、ふふふふって読んでもらえたら嬉しい。
でも、そんな風に思ってる時があったんだな〜って残せる記録にもしたいからありのままで。

こんなに雨が降る日は、to herが聴きたくなるな〜〜〜

PELICAN FANCLUBは本当に本当に、
敵なし ステータスに素敵を足した

そんなバンドなんです。

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