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【活動報告】静岡パルコ

こんにちは、静岡市人流データ運用チームです。
記事に足を運んでいただきありがとうございます。

第10回活動報告
静岡パルコ様と人流データの活用について打合せを実施いたしました。


静岡パルコについて

ファッションの中心地として、学生や20代から圧倒的な人気を誇るショッピング施設「パルコ」は、静岡でも同様、若者が集まる施設となっています。ファッション以外にも、ポップカルチャーのアニメ、漫画やK-POPなど様々な今流行りのトレンドに合わせてコラボ企画を実施するなど、若者の心を掴んで離さない工夫が特徴的な施設になっています。

夏になると、屋上でビアガーデンが期間限定で実施されており、若者だけではなく40代、50代の社会人も多く訪れ、静岡の街並みを見ながらお酒が飲める大変の人気の高い場所となっています。

静岡パルコは前回、活動報告をさせていただいた松坂屋静岡店と同じJ.フロント リテイリンググループということもあり、今回、人流データ調査にもご協力をいただいております。

静岡パルコの人流データ分析

静岡パルコの人流データを分析すると、地下道からも施設に入口が設けられていることから、静岡駅から地下道を通って静岡パルコへと来られている方がデータ上で多いことがわかります。

4月-7月の移動分析 ※一部省略

駅以外の場所では、前回の松坂屋の記事にも記載しましたが、松坂屋からの移動や隣接している静岡市美術館からも移動が見られました。静岡市美術館については、静岡パルコ施設内にポスターを掲載していることもあり、美術館に行った帰りに寄るなどの行動が一部みられます。

来訪者の属性を見ると、平日・土日祝ともに女性の割合が高く、年齢では20代に多い傾向にあります。松坂屋と比較すると、松坂屋では70代が多く、グループ会社で施設の特色が属性分析にも出ており、大変面白い結果となっていました。

パルコの性別、年齢別の来訪者分析
松坂屋静岡店との年齢別分析の比較

アニメ関連催事開催時の人流の変化について

上記では静岡パルコは20代が多いと述べましたが、分析を進めると4月~6月上旬の時期に「男性・30代」の割合が増えていることがわかりました。
上記期間中は「Meets Shizuoka」という「ゆるキャン△×ラブライブ!サンシャイン‼」のスタンプラリーイベントとポップアップストアが開催されていることがわかりました。アニメ好きの男性から大変人気が高いコンテンツとなっているため、このような結果になっていると考えることができます。


イベント後との年齢分析の比較
イベント後との性別分析の比較
Meets Shizuokaの告知ツイート
静岡パルコ公式Xより

その他にも、6月には29日(土)、30日(日)の2日間でも月内最も多い接続数となっておりました。この2日間についても漫画「ハンターハンター」のコラボカフェ企画でキッチンカーが静岡パルコに出店しており、その影響で接続数が増加したことが伺えます。

6月の接続数推移
アニメイトカフェの告知ツイート
静岡パルコ公式Xより

このように、静岡パルコではアニメ系の催事を行った際に人流に大きな変化が見られることがわかりました。

人流データの活用方法について

静岡パルコ施設担当者の山嵜様と阿部様に人流データ分析を見た上で取得データの活用方法についてディスカッションをさせていただきました。(残念ながら担当者写真NGでしたので、パルコアラで代用させていただきます・・・)

ー紹介した人流データの率直な感想を教えてください。

山嵜様:アニメ系イベントの影響はやっぱり大きいと再確認しました。ちょうど今は、「ちいかわ」の催事をやっているので、さらに来店数が増えることを期待しています(打合せ時8月末)。個人的に気なったのは、居住地分析で「静岡市清水区」の割合が少ないことです。最近、清水の人は沼津の方に買い物に行くという話しを聞くのですが、データ上でも一部、影響が出ているのではないかと感じました。

阿部様:静岡市美術館については、ポスターを掲載し、施設担当者とも定期的に打合せを実施して関係強化を図っているため、このようにデータ上でも結果が出ていることに、うれしく思います。

ー人流データをどういった場面で活用できると思いますか?

山嵜様:静岡パルコとしては、静岡県内を市場ターゲットとして見ています。そこで重要になってくるのが居住地分析になります。社内である程度の情報は持っていますが、移動分析など詳細な情報は持っていないためプロモーションや連携先開拓のヒントとしてデータを活用できると思いました。

阿部様:データが数字ではなく、セグメント分けやルート別など分かりやすいデータになっていることから、入館者数情報では見つけられなかった細かな変化を見つけやすいと感じました。ありきたりな回答になってしまうかもしれないですが、入館者情報を分析するためのツールとしては、色んな気づきができ、いいきっかけはなるのではないかと思いました。

最後に

静岡パルコとは、人流データ以外にも、商業施設の流行や街づくりについてもお話しを頂け、大変、有意義な打合せを毎回させて頂ております。だからこそ、こちらもデータからどのようなことがわかるのかを、資料を準備し、毎回頭をフル回転させて打合せに臨んでいます。
今回は、静岡パルコならではのポップカルチャー系の催事による人流の変化について紹介をさせていただきました。現在、静岡パルコには取得したデータと静岡パルコが持っている入館者数情報とのデータの整合性や相違点をご確認いただいています。次回は、データの比較で見つけた結果について紹介させていただきます。

ライター
株式会社TOKAIケーブルネットワーク
企画部


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