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【活動報告】静岡市美術館②

こんにちは、静岡市人流データ運営チームです。
記事に足を運んでいただき誠にありがとうございます。

活動報告 第13回目
静岡市美術館が実施している打ち手を紹介させていただきます。



静岡市美術館の現状

静岡市美術館は、展示物の内容によって集客力の差が大きく出ています。例えば、2024年3月に実施した「高畑勲展」と2024年6-7月に実施した「平野富山展」を比較してみると「高畑勲展」の方が接続数が多いことがわかります。「高畑勲展」では、ジブリ映画の影響もあり、反響が大きく集客に変化があったのかもしれません。

全体を通した傾向としては、以下の3つが挙げられます
①展示期間の終わりが近づくにつれて接続数が増加する
②金曜日に接続数が増える
③移動面では静岡駅との繋がりが強い

①展示期間の終わりが近づくにつれて接続数が増加する

静岡市美術館の担当者も展示終了が近づくに連れて来館者数が増加することは認識しており、ホームページでも混雑が予想されるため来館時期をずらして来場することをおすすめするアナウンスが掲載されています。

例:高畑勲展の接続数推移
静岡市美術館公式HPの混雑アナウンス

②金曜日に接続数が増える

土日祝日よりも平日金曜日に接続数が増加する傾向にあります。静岡駅周辺がオフィス街であることも踏まえて、仕事終わりや学校帰りに寄ってから帰る方が多いことが伺えます。そのため、時間帯別の接続数推移を見ると、17時以降の接続数が増加していることがわかります。

2024年1月~4月の接続数推移

③移動面では静岡駅との繋がりが強い

静岡市美術館の立地が関係していますが、移動分析として最も観測された拠点は「静岡駅」となります。その他、駅から地下道を移動してきたという動きが多いことが分析としてわかりました。

2024年1月~4月の移動分析

打ち手の紹介

打ち手実施までの経緯

静岡市美術館は、施設の特徴として4月の段階で年間スケジュール(展示会の日程)が既に決められている点です。その為、担当者としてもアイデアはあるが、展示会の関係で中々打ち手が実施できないとのことでした。そこで、まずシンプルに「来館者の増加」に焦点を置いて打ち手を実施する方向になりました。「来館者の増加」について担当者と打合せを重ねた結果、「認知度の向上」が来館者の増加に繋がるという意見が出ました。プロモーションに力を入れたいけど、費用の関係でとのことだったので既存のパンフレットを新しく設置をするという簡単な打ち手を実施することになりました。

打ち手の実施

人流センサーの設置に協力且つ今までパンフレットの設置実績がなかった施設にパンフレットの設置協力をいただけないかとお声がけをさせていただきました。その中でも、静岡空港様と運営チームと同じ会社が運営している駿府城公園お堀遊覧船「葵舟」には真っ先にパンフレットを設置させていただきました。

静岡空港に設置したパンフレット

その他、葵舟については、ポスターを静岡市美術館に掲示していただきました。担当者同士もお繋ぎさせていだき今後相互送客や合同イベント等の企画も検討していきます

最後に

パンフレットを設置するという簡単な施策ですが、dataktの拠点分析を活用することによって効果の可視化が簡単になります。8月~10月と大きい展示会が開催されるので結果を分析するのが楽しみです。

ライター
株式会社TOKAIケーブルネットワーク
企画部


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