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【活動報告】観光×データで集客を増やすには?②

こんにちは、静岡市人流データ運用チームです。
記事に足を運んでいただきありがとうございます。

第11回活動報告
「観光×データ」をテーマに「するが観光企画局」とセンサー設置に協力いただいている「匠宿の運営会社:創造舎」の3社で打合せを行いました。今回は、打合せを実施することになった背景と関連するデータ、そして打合せ内容について少し紹介したいと思います。


匠宿の来館者分析

まず、匠宿の現状から紹介させていただきます。以前も記事にて少し紹介はさせてもらいましたが人流データを分析していくと下記3つの来訪者の特徴が浮かび上がりました。

①静岡市内からの来訪者が多い

匠宿は静岡市内(静岡市葵区、駿河区、清水区)からの来訪者が多い傾向にあります。カフェや子どもが遊べる施設があることから、静岡市民がちょっと時間が空いた時に遊びにいく場所として利用されていることが伺えます。

4月-7月の来訪者居住地分析

②リピーターが多い

接続数分析を見ると、匠宿は他施設よりもリピーターが多い傾向にあります。これは、①の市内来訪者が多いことにも関係しますが、染物や陶芸等の工芸品の教室があったり、子どもの遊び場があったりと短期間で何度も足を運ぶ理由になる要因が多いことがリピーターの多さに繋がっていると思います。

7月、8月の実績
※数字は入館者数ではございません

③40-50代が多い

最後に、年齢別分析では全体的に40-50代が多く、休日になると20代が多くなるという傾向にあります。教室は平日に開催されることや観光バスの関係で平日、休日問わず40-50代の年代が多くなっていると推測できます。一方で、20代についてはグループやカップルなどで訪れる場所として利用されているのではないかと思います。

4月-7月の来訪者年齢分析

匠宿が来てほしいと思う属性の客層

上記の分析や匠宿の購買データを基に現状の来館者状況を分析し、匠宿が今後、来てほしいと思う属性として下記の客層を挙げています。

  1. 隣接している市から来館者増加

  2. インバウンドの誘致

  3. 「推し活」に励む人たちの誘致

匠宿では、周辺地域の泉ヶ谷地区を含め「楽しめる場所」として日々開発を進めております。そこで、重要になってくるのが「新規来館者」の増加となります。リピーターが多いという結果が既に出ているように、一度訪れるきっかけがあれば、自然とまた足を運んでくれる方は多いはずです。また、匠宿は横(他施設/団体)の繋がりを強化して新規を獲得しようと検討しておいり、横の繋がりを作る一歩目として自施設の分析を実施するために、人流データを取得してる運営チームとアンケート調査や他施設との繋がりも強いするが企画観光局にお声がけいただき打合せを実施する運びとなりました。

打合せ風景/データ活用に対するコメント

上記にも述べたように、今回の打合せの主なテーマは「匠宿のデータ分析及び今後の打ち手について」です。するが企画観光局からは浜崎様と瀬戸脇様、匠宿(創造舎)からは施設営業を担当している高木様に参加いただき、それぞれが持っているデータ分析の紹介や高木様よりどういった方面でデータを活用していきたいかのお話しがありました。


打合せ風景

打合せの中では、下記のような発言がありました。

するが企画観光局浜崎様:
センサーによる人流データ、アンケート調査結果、googleの口コミ、購買データ等、データの取得方法が異なると取れるデータも違ってきます。それを上手く活用して施設運営に役立ててもらいたいです。また、より精度の高いデータを取得しようと思うと施設側の協力も必要不可欠になります。

するが企画観光局瀬戸脇様:
直近2年間に取得したアンケート調査結果を見ると、匠宿は「体験」を重要視している回答者が多いです。なので、施設としてテコ入れを入れるとしたら「体験」項目にあると考えることもできます。その他には「施設」、「スタッフ」といった項目では創造舎が力を入れている点でもあり、アンケート回答でも満足度が高いといった結果になっています。

匠宿(創造舎)高木様:
匠宿はコンテンツ的に「1日」滞在するのには難しい施設になります。だからこそ、匠宿に来る前、来た後に違う場所に行く選択肢を持てるように他施設との連携が必要だと考えております。連携するために「匠宿はこのような施設」と紹介するデータ的根拠を準備する必要性があると思っており、皆様の持っているデータを活用していきたいと考えています。

最後に

人流データ事業を通して、横の繋がりが強化された事例として今回の打合せ内容を紹介させていただきました。運営チームとしては、横の繋がりを強化することによりその施設間の移動が変化したかどうか等のデータ面で協力をさせていただきます。匠宿では、10月に大きな打ち手が控えているので次回はその結果について紹介させていただきます。

ライター
株式会社TOKAIケーブルネットワーク
企画部


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