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【分析レポート】静岡ホビーショー

こんにちは、静岡市人流センサー運用チームです。
記事に足を運んでいただき誠にありがとうございます。

今回の活動報告は
5月に実施された「第62回静岡ホビーショー」の人流データ分析の結果について報告させていただきます。


静岡ホビーショー

「静岡ホビーショー」は静岡市に本社を構える模型・プラモデルメーカーのタミヤ・青島文化教材社・ハセガワから成る静岡模型教材協同組合が1959年より毎年5月に行うプラモデルを中心とした模型の見本市となっています。回を重ねるごとに出展数、展示数が増え「模型の世界首都・静岡」に象徴されるように、近年では大変に有名な展示会となっています。

今年は2024年5月8日(水)~12日(日)の5日間、ツインメッセ静岡で開催され、県内外また海外から合わせて約7万人が訪れました。

第62回日程
※公式ホームページより引用

静岡駅周辺の人流データ推移

「静岡ホビーショー」の開催期間中に多くの人が静岡市内に訪れたことから、静岡駅周辺における人流においても大きな影響が出ていました。データからは一般公開日の5/11がもっとも多くセンサーへの接続があり、人流が増えていることが分かりました。

2024年5月 静岡駅周辺センサーの接続数

これは、ホビーショーの一般公開日に合わせて、街の商店街や商工会がイベントを多く実施したことが、街の中心部の接続数の増加に繋がったと考えています。

ホビーショー期間中の人流データ分析

「静岡ホビーショー」開催期間中に、最も来訪者数が多かったのは一般公開日の初日の5/11でした。昨年と比較しても、20%程度人流が増えたことがデータからわかりました。

昨年度比較

時間帯別ユニーク数の接続推移から、全体を通してピーク時間は午前中になります。特に一般公開日の土日は展示会への期待からか非常に多くの方が午前中から訪れたことがわかります。

時間帯別分析 9時-12時がピークであることがわかる

属性分析では、来訪者の8割が男性という結果となっています。また、県外からの来訪者が多いことがわかりました。

性別分析
居住地分析※一部省略


国籍分析では、業者招待日に韓国からの来訪者が多く、一般公開日にはアメリア、台湾、ブラジルのからの来訪者が多いことがわかりました。

来訪者の分析はこれまで行われていなかったと思われます。このように今まで恐らく、男性が多いだろう、県外からの訪問者が多いだろうなどイメージでしかなかったことが、人流センサーによりデータ分析から明確に属性がわかりました。今後、さらに来場者を増やす施策を打つためには、非常に重要なファクターとなるのではないかと思います。

国籍分析

ツインメッセを起点とした回遊分析

回遊分析では静岡駅や東静岡駅などの交通拠点との移動が主となっており、駿府城公園や浅間神社などの観光地への回遊は見られませんでした。

ツインメッセを拠点とした経路分析

この点においては、静岡駅周辺では「静岡ホビーショー」に合わせて商店街でのイベント開催など人を呼び込むような仕掛けもあり、人流が増えた影響があったのではないかと思いますが、それ以外の観光施設では、ホビーショーに合わせたイベントがないことから、せっかく県外から静岡市に来られたのに、どこもあまり見ずに帰ってしまったという方が多かったのかもしれません。また、静岡駅から3駅ほど東にある港町としても有名な観光地である清水エリアにおいても人流数の変化はありませんでした。

2024年5月清水エリアの接続数推移

最後に

「静岡ホビーショー」は、県内外また外国からも多く非常に集客力のあるイベントになります。その来訪者をどう市内に回遊させるかは今後も課題ではないかと思っています。
今回の活動報告は、イベント実施による人流の影響について紹介させていただきました。静岡市ではこのように人が多く集まるイベントがあります、次回は7月に開催された「安倍川花火」の人流結果について報告したいと思います。

ライター
株式会社TOKAIケーブルネットワーク
企画部



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