矢来能楽堂で金春流の円満井会定例能「采女」と「黒塚」を観た。
日時:2020年11月14日(土)
場所:矢来能楽堂
報告:長谷川愛
能は日本の古典芸能のなかでも珍しく女性も舞台に立てるもので、今回は「采女」をプロジェクトメンバーの森瑞枝さんが演じた。「采女」は木を植える若い女性が池に案内し、その池にまつわる話、帝の寵愛を受けていたが、寵愛が薄れたことを嘆き入水自殺した女性の話を語る。実はそれがその女の身の上話であるわけなのだが、後半は僧たちの弔いのおかげで、キラキラの金の神々しい衣装に替わり、誇らしげに言祝ぎの舞をし、姿を消す。多分