COMITIA150への参加と思ったこと
2024年(令和6年)11月17日に東京ビッグサイトで開催されたCOMITIA150に参加してきました。
COMITIA(コミティア)としては過去最大規模となる6,909サークルが集まった一次創作・オリジナル同人誌のイベント。当日サークル参加をして思ったことを記します。
1年半ぶりのCOMITIA参加
今回開催されたCOMITIAは150回の記念回であり、そしてコミティア40周年の節目。日程が発表になった時から現地へ行き、サークル参加しようと考えていました。
前回、東京で開催されるCOMITIAへ参加したのは2023年(令和5年)5月のCOMITIA144以来であり、これまで春に開催されるCOMITIAにのみ参加していたため、秋開催への初めてでした。また、2022年(令和4年)の秋(COMITIA142)に参加しようと計画していましたが、その時はイベントの直前に新型コロナウイルスに感染してしまい、自宅療養解除後の健康確認期間と重なっていたことから、泣く泣く参加を諦めた経緯がありました。
今回のCOMITIA150は当初予定していた使用ホールも拡大して開催されるということであり、これまで以上の盛り上がりになるCOMITIAというのは申込時から感じていました。
新刊を諦めた
記念回でもあり、申込時には新刊を用意してサークル参加へ臨もうと思っており、テーマとしては久しぶりに「北海道の列車」を紹介する本を作ろうと考えていました。
しかし、夏コミ終了後からそれまで消耗していた体力がなかなか戻らず、10月下旬に開催された北海道COMITIA20での疲労も重なったことから、身体に更なる負担をかけるのは様々な面でデメリットが大きすぎたことから、新刊を作成することは断念。
北海道COMITIAでは予定していなかった突発の本を作ったこともあり、東京COMITIAへの原稿作成に割ける時間が無くなっていたのも一因でした。
申込ジャンルに悩む
自分が作る同人誌の傾向としては大きく「鉄道系」に分類されるのですが、それでジャンル分けされるのはあくまでコミックマーケットくらい。東京のCOMITIAでは「評論・情報」か「旅行記」になります。
夏コミで発行した「記念きっぷ」本や従前まで作成していた「駅」に関する本を中心とすると「評論・情報」になるのですが、「常備券」本では取扱われている「きっぷ」の情報に加えて購入時の体験談も大きく書いている事や、ここ数年は毎年定例的に作成している1年間の旅行記もありました。
そのため、サークルとしてメインとなるジャンルを絞りきれなかったのですが、「きっぷ」や「駅」の紹介を強く出すことにして、今回は「評論・情報」で申し込みました。
COMITIAのカタログである「ティアズマガジン」が発売され、イベントでの配置場所を確認してみるとCOMITIAとしては珍しく「評論・情報」と「旅行記」が隣り合って配置されていたことから、似ているジャンルによる相乗効果も期待できると思い、イベントがどのようになるか楽しみになりました。
都内入りからイベント当日まで
今回のCOMITIA参加ではイベント前日の土曜日に都内入りして、書店で本を探したり、ちょっとだけ都内の地下鉄に乗ってみたりしていました。
徐々に疲れも出てきたので夕方からは宿泊するホテルの部屋で一休みしていたのですが、イベント参加について様々な面での不安感が強く出てきたため、どこか落ちつかずにずっとイベントやその他の事について気になりすぎ、折角の遠征なのに気分が晴れていなかったです。
イベント当日
会場となる東京ビッグサイトに向かう際、新橋から国際展示場駅まで運行されている東京BRTに乗るのもありかと思ったのですが、新橋駅前からBRT乗り場を見たときに長めの列が出来ていました。それを見た瞬間に、所要時間が読めて少し待てば着席出来る可能性が高い「ゆりかもめ」に切り替え、身体を休めながら会場へ行きました。
東京ビッグサイトでは前日夜にスペースを手伝ってくれることになった知り合いと合流してから会場内へ入ったのですが、COMITIAの参加者に加えて、西ホールと南ホールで開催されていた「デザインフェスタ」関連の人が多かった印象を受けました。
スペースに着いてからサークルの設営をして、巡回受付と見本誌の提出を済ませるとあっという間に開場時間が近くなっていました。
COMITIAが始まって
一般入場が開始されて少しすると、スペースを見てくれる人や頒布物を手にしてもらえることがポツポツと増えていき、イベントが始まったことを実感していきました。その中でもSNSでやり取りしているフォロワーさんが来てくださったのは純粋に嬉しかったです。
今回のCOMITIAについて、サークル参加することを伝えるSNSの投稿ではいろいろと反応があり、いいねや絵文字などのリアクションを多数いただけたことは当日までの活力になりました。SNSを見ていただいた皆さまに感謝しています。
ただ、実際にイベントが始まると、現実はなかなか難しいものでした。今回は特に告知不足気味であったことは自分自身も認識しており、コミティアのWEBカタログも使い切れなかったです。
また、スペースに目を向けてくれた人へのアピールも不足していたところもあり、他の参加サークルのレイアウトなどを確認してみると、頒布する本の内容が目立つようにPOPやポスターなどを作っても良いかなと改めて思いました。
今回は記念回ということもあり多くの人が来場していましたが、それ故に事前情報なしに島中に居る一介のサークルに目を向けてくれるのは厳しいところでありました。
なお、イベント開催中は頒布数がいつもより減っていると思ったのですが、イベントが終わってからゆっくりと過去に東京のCOMITIAへ参加した際のデータを比べてみると、それまでとは異なって、今回は頒布物をまんべんなく手に取ってもらえた模様でした。「鉄道」関連の新しい作品が無かったのですが、今後につながるものになったかもしれないと思っています。
また、わずかな時間を使って他のサークルの作品も見てまわり、ふと目にしたサークルさんの作品で「この本はおもしろそう」と感じられるものが多くありました。その感覚を通じて、自分も誰かの心に響くような作品を作っていきたいと思うようにもなりました。
「サークルの頒布数」だけを見ると厳しい結果だったかもしれませんが、今回のCOMITIAはコミックマーケットなど他のイベントとはまた違った盛り上がりや気づくことがあり、その場所に居るだけでも楽しく感じられました。
そして、イベント後はいつも北海道COMITIAで会う関東在住のフォロワーさんと食事。創作活動や旅の話をいろいろ出来たことがイベントに参加して良かったという気持ちをさらに高めることにつながりました。
今後について
次回のイベント参加は12月1日に開催される「文学フリマ東京39」、会場は今回のCOMITIAと同じく東京ビッグサイトです。頒布物は今回のCOMITIA150とほぼ同じものを予定しています。今回までに感じたことをどこまで活かせるかは分からないですが、イベントへの参加を楽しめるように当日まで準備していきます。
また、次の作品をいつ作るか考えてはいませんが、今回構想だけは浮かんでいた「列車」本を含め、鉄道から「北海道」を伝える作品、そして、その魅力を感じてもらえるようなものを作っていければと強く思っています。