見出し画像

令和の就活とキャリアの真実

1人でも多く、国ではなく、
自分自身という存在に頼れるようになってほしいと思います。
他国同様国を動かしているのも、また人です。
安易に信用してはいけないです。
また、私の記事も信じてほしい。とは言いません。
よく考えるきっかけになれれば幸いです。

※風刺画は海外ですが、日本特有の記事となります。


はじめに

就職氷河期の厳しい時代に就活を経験した私は、
学力もスキルも足りないまま就職活動を進め、
どこに応募しても面接で落とされ続けました。

就活期間が終わり、未就職のまま卒業。
結局、ハローワーク経由で社員数10人以下の小さな会社に入社しました。
手取りは15万に満たず、深夜まで激務、毎日のように怒鳴られる
――まさに「ブラック企業」と呼ばれる環境でした。

これは私の実体験であり、愚痴ではなく現実です。
今、私はこの経験を通して得た視点から、
令和の就活やキャリア形成について感じること
お伝えしたいと思います。

① 就職氷河期の現実と「学歴社会」の根強い影響

私が短大生だった頃は、就職活動が始まるとすぐにスーツを着た学生たちが企業の採用会場に押し寄せ、まさに「満員電車以上」の混み合いでした。
企業が新卒採用を厳選していた時代であり、
転職もまだ「悪いこと」とされる風潮がありました。
就職できない人は「負け組」と見なされ、初任給22万円が「高給」
とされていたのです。

働きさえすれば税金を徴収され、仕事の実力より学歴が重視される時代は
今と変わりありません。
いまだに「学歴がなければキャリアの上昇は難しい」という
風潮が根強く残っている
ことを、
就職氷河期世代の私は身をもって実感しています。

現代の若い世代にはリモート学習や就活の多様化があるものの、
就職においてコミュニケーション力や実務力が欠けていると感じる場面も
多くあります。
こうした背景から、私たち就職氷河期世代が「最大の不遇世代」
とされることも多いのです。

② 平成最後の「働き方改革」と今も残る課題

平成最後の頃、大手企業での過酷な労働環境や過労死が社会問題となり、「働き方改革」が叫ばれるようになりました。
しかし、実際には「36協定」や「有給5日以上の取得」が
義務づけられたにすぎず、本質的な改革とは程遠いものでした。
社内いじめやパワハラ、中抜きといった問題がいまだに
根強く残っているのです。

さらに、「異次元の少子化対策」など大袈裟な言葉が飛び交う一方で、
その内容は表面的で、実効性が疑わしいものばかりです。
企業がハラスメント対策や働き方改革に取り組む姿勢が少しずつ見られるようにはなってきましたが、
いまだ多くの課題が残っています。

③ 令和の「改革」と見せかけの変化

令和に入り、物価高や賃上げ、地方再生が叫ばれ、
少しずつ「変化」を感じる方もいるかもしれません。
しかし、これらの政策は一時的なものが多く
根本的に日本の働き方が変わるとは言い切れません。
現代の若者が直面しているのは、在宅ワークの制限や職場での指導不足、
また一部には「仕事を教えてもらうのが当たり前」と考える姿勢など、
以前とは異なる問題です。

現代の就職活動では「未経験可」や「学歴不問」といった表現も増えましたが、実際には表向きの言葉に過ぎず、
学歴や見た目で判断されるケースも多くあります。

④ 令和の就活と「学歴・キャリア」の本当の関係

ここからが本題です。
私は現在、キャリアップ、形成のため転職活動を続けていますが、
どの企業に応募しても「経歴は素晴らしいが…」とお見送りされることが
少なくありません。
これまで約50社に応募し、SPIテストもほぼ満点近い成績を残しているものの、内定が出ないのは、私の成績や実力だけが評価基準ではないからです。

とある友人は、「筆記試験で満点を取った女性が落とされ、代わりに成績の良くなかった女性が合格した」と話してくれました。
その理由を聞くと、「顔が決め手だった」というのです。
さらに別の友人も、
「学歴重視で採用された人が実際には現場でうまくいかず困っている」
という話をしてくれました。

つまり、学歴があれば一定の評価は得られるものの、
実務での能力や人柄を本当に評価する仕組みが
まだ十分に整っていないのです。
令和になっても、学歴社会の根深い影響が残っている現実を
目の当たりにしています。

さいごに

私はキャリア転職を行った際は年収が3倍以上になったこともあります。
それを通じて思うことを書きました。

この文章は、就活やキャリアの厳しい現実を
ただ嘆くためのものではありません。
現代社会で学歴の価値はなおも重く、学歴がない場合は自らの力で
キャリアを切り拓く必要があるという現実を、
多くの方に知ってもらいたいと思っています。

企業に頼らず、自らの力で進む道を探す重要性が、
これからの日本のキャリア形成において
ますます増していくと感じています。

また、企業側にも、一人ひとりのキャリアを適切に評価し、
支援する仕組みが求められています。
「学歴や表面的な評価にとらわれない採用」が実現される日が
来ることを願っています。
良い企業は人任せで人を育てる、のではなく
構造や仕組みで、仕事や人を成長させることを覚えておいてください。

おわり


いいなと思ったら応援しよう!

T Blog
記事を最後までご覧いただき、ありがとうございます。 チップで応援いただければライターへの行動資源となります。 良い記事だと思いましたら是非、より良いライフへ!