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08 伸びの練習

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 腹式呼吸の訓練の締めくくりとして、今回は「伸びの練習」をします。眠りから覚めた猫が大きく伸びをするように、この運動は楽器を吹く準備として、身体の状態を整える効果があります。

① 前方への伸び

 楽な姿勢でイスに座り、正面を向いてお腹を凹ませ、まず息を吐き切ります。続いて、お腹の力をスッと抜いてください。お腹が自然に膨らんで、息がお腹に入ってくる感じがします(note記事03の、理想的な息の吸い方を参照)。
 この状態で、体の前で両手の指を組みます。 次に、親指が下になるように手首を回し、お腹から息を吐きながら、手のひらを前方に押し出します。

 今度は、両手の指を膝の上で組んだら手首を回して、手のひらが上を向くようにします。お腹から息を吐きながら、息の力で手のひらが前方に押し出されるような感じで、腕を伸ばします。息を吐き終えたら、腕の力を抜いて元の姿勢に戻ります。
 手のひらの向きを変えた上記2つの運動を1セットとして、2セット行います。

② 上方への伸び

 イスに座った状態で息を吐いてから、お腹を膨らませて息が入ったら、頭の上で両手の指を組みます。手のひらが上向きになるように手首を回し、息を吐きながら、手のひらをゆっくり突き上げます。息を吐き切ったら、腕とお腹の力を抜いて元の姿勢に戻ります。
 この練習も2回行います。

③ 背面の伸び(チェストアップ)

 この運動は立って練習してください。
 体の後ろで両手の指を組みます。息を吐いてからお腹を膨らませて息が入ったら、手のひらが下を向くように手首を回してください。次に、息を吐きながら手のひらを押し下げます。

 (この動作では胸を張った「チェストアップ」の姿勢を目指します。体が硬くてこの動作がうまくできなくても、気にすることはありません。できる範囲内でやれば十分効果があります。)
 息を吐き切ったら、力を抜いて最初の姿勢に戻ります。
 この練習も2回行います。

 以上で3回にわたってご紹介した「腹式呼吸の訓練法」をいったん終えます。
下腹を動かす練習」「天使の羽の運動」「伸びの練習」を、楽器を吹く前にやるだけで、楽器がよく鳴り、楽に演奏できるようになります。ぜひ実践してください。
 次回からは「発音法」についてご説明します。ご期待ください。


→ 次回へ続く

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