クロカン日本選手権のスタートリストに載ったという事実
今年の箱根ランナーに挟まれた自分の名前を見て何とも言えない気持ちになった。なんというか、久々に自分のことで感動した。自分の名前が輝いて見えたのは初めての経験かもしれない(少し盛った)。
第103回日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走
のスタートリストに載った。
出場する選手のほとんどに鼻で笑われる内容かもしれないが、今回は勝手が違う。兎にも角にも、憧れの日本選手権である。
そのスタートリストに載ったという記念すべき日に今の正直な気持ちを残しておきたい。そこに恥ずかしさなどあろうはずもない。今までの競技歴を考えると後にも先にもこれ以上のことはないし、完走さえすれば間違いなくキャリアハイの結果なのだから。というかスタートリストに載った時点でキャリアハイだ。
日本選手権のスタートリストに載ったという事実がもうすでに勝利である。
日本選手権とは文字通り日本一を決めるレースである。クロスカントリーとはいえそれは紛れもない事実だ。しかも予選がないから事実上の日本選手権決勝進出である(?)。これは約32年間生きてきた中での一番の快挙と言っても過言ではない。というか間違いなく一番の実績だ。
中学、高校(と大学の同好会で少し)と本気で陸上競技に向き合ってきたが、都大会に出場するのがやっとのレベルだった自分は全中やインターハイなど夢のまた夢だった。
そんな自分が10年以上の時を経て日本最高峰のレースに出られるなんて夢にも思っていなかったし、それがあと1週間で現実になるという実感がない。
自分にとっては、日本選手権のスタートリストに載ったという事実がもうすでに勝利なのである。もはや脚が痛いとかそんなことはどうでもいい。自分にとっての勝利はすでに手にしている。あとは自分の持てる力をすべて出し切るだけだ。
エントリー133人の猛者たち
スタートリストを見ればお分かりいただけると思うが、出場者のほとんどが大学生や実業団の第一線で活躍している選手たちで、自分とはレベルが違い過ぎて苦笑いすら出ないメンバーである。
箱根2区1時間5分台の区間新をたたき出した相澤選手をはじめ6区区間新の舘澤選手、3年前のクロカン覇者鬼塚選手などの大学生が有力だが、旭化成から市田選手や10000m日本選手権覇者の田村選手などもう錚々たるメンツで文句なしの日本選手権感。
私のようなファンからしたら本来走ってる場合ではなく見なければいけないレースだと思う。というか、え、俺本当に走っていいの?という気持ちである。
でも実業団や大学の超一流選手と走れること自体がおそらくこの機会しかないだろうし、自分だって標準記録突破して日本陸連に認められて出るわけだし、(そもそも勝負にならないし)楽しもうと思う。でもビリは嫌だな。でもビリでも日本第133位か。すごいな。
スタートリストとゼッケンは自分への自慢として、額縁に入れて飾ろうと思う。気持ちよく飾るためにも、一つでもいい結果を目指して全力で走りますので応援のほどよろしくお願いします。
最後に
5000m15分台でも出られる日本選手権を作ってくれた日本陸連に感謝します。こんな気持ちで日本選手権を走る人間もいるのでぜひ標準記録は据え置いていただけると…。