- チームビルディング ~3人の名監督対談からの名言集~ -
こんにちは、Taiseiです。今回は、参加費無料ということで見つけて参加したオンラインイベント「ATHLETE SUMMIT 2021 #心は強くなれる」で、チームビルディングにおけるマインドセットについて、日本を代表するトップの指導者が対談形式で話されていたので、視聴して心に残った内容を残しておきたいと思います。
- 自己紹介 - 某スポーツ関連会社に勤め、某社会人サッカークラブで企画/運営をしながら、スポーツの本質的な価値とクラブチームが成せる唯一無二の価値に魅了され、それらを通じて関係する人々がお互いに協力し合って日々成長し、より豊かな明日を過ごせる、そんな人々をつなぐライフプラットフォームのような共育の場を創ろうとしている者です。
今回のイベント概要
2021年1/16-17と2日間に渡って開催されてましたが、特に2日目が「チームビルディング」ということで個人的に興味深かったので、1時間という時間でしたが、そちらの内容で心に残った発言を残しておきたいと思います。
DAY-2:MENTAL STRENGTH -TEAM BUILDING
『強いチームを作り上げてきた精神面からのアプローチ』日々学生と向かい合う指導者が経験や実践法を語る
ゲスト
藤田雄一郎 氏(東福岡高校ラグビー部 )
黒田剛 氏(青森山田高校サッカー部 )
大上晴司 氏(精華女子高校バスケ部 )
MC:廣瀬俊朗 氏 ( 元ラグビー日本代表主将 )
①藤田雄一郎 氏(東福岡高校ラグビー部 )
高校ラグビーでは名門の強豪東福岡高校監督。先日の第100回全国高等学校ラグビーフットボール大会では、ベスト4。
参考に、藤田監督に関連する記事を幾つか載せさせていただきます。
対談の中で心に残ったコメント。
何をもってメンタルが強いというのは難しいが、①試合に勝つための戦闘意欲とメンタルの強さは比例、どんなに充実した戦力や戦術も戦闘意欲がなければただの絵にかいた餅。相手に勝ちたいではなく、負けるはずないという戦闘意欲。その戦闘意欲をどう掻き立て発揮していくかがチームが勝つための一つのメンタル。②決勝、優勝まで行くチームとの差は「自信」があるかどうか。
自分たちで判断して決断して行動した結果が選手たち自身の一番喜びを生む、この成功体験を大事にしたい。監督の言うことを聞いていれば、ベスト8まではもっていけるかもしれない、それ以上となると選手たちの力が超えてこないといけない。そういう選手の集まりでないといけない。選手ファースト、監督としては我慢の連続だが。
②黒田剛 氏(青森山田高校サッカー部 )
高校サッカー界の雄、青森山田高校サッカー部監督。先日の第99回全国高等学校サッカー選手権大会では、3年連連続の決勝進出で準優勝。
対談の中で心に残ったコメント。
優勝っていうのは簡単だが、それに伴う不安感、重圧、プレッシャーとかいうものを、緩和させていくような作業もやっていかないと強化は難しい。
スポーツ選手の究極的なスキルは「性格」。負けず嫌い、努力家とか。
練習のパスやシュート、その1本にどれだけこだわれるか。意味のない状況を生み出してしまったら皆で指摘できるような、その1本に対して以下に皆が集中して取り組めるか。日々のトレーニングの中で緊張感のある中で、お互いが要求しあう関係。また、その1本のために自分がどう生活するか、といったところまで逆算する、日々の生活もその内のひとつ。そこに対して実践値をもって指導者が評価できるか、そこを意識している。
カテゴリーに分かれていて、指導者が11名、その縦の広がりの中で同様の指導をしているので、大人数でもモチベーションを保てるようにしている。ただし、それでも一人一人見きれるものではないので、一人一人が監督、コーチの目を持つようにいっている。お互いに嫌なことを言われて嫌なことを互いに指摘し合えるような関係をつくっていく。そうすると自分もちゃんとやらなきゃ駄目だなという風に思う。そういった積み重ねがメンタルの強化につながる。
③大上晴司 氏(精華女子高校バスケ部 )
群雄割拠、福岡県の強豪、精華女子高校バスケ部監督。SoftBank ウインターカップ2020出場。
ひとりひとりのゴール、チームのゴールを明確にすることがやっぱり大事。結局個人の目標が明確じゃないとチームの力はなかなか伸びない。そしてその目標をやり切るということを決めるのが難しい。「だって、でも、時間が、そもそも」言い訳はなんとでもいえる、ただ、そこをしっかりコミュニケーションとって、実現していくような考え方を習慣づけていく。それがバスケットボールを通じて卒業後の人生にも活かせるようにしてもらいたい。
チームの目標に対して、自分が目指す選手像、もしくはその目標を達成するには自分はどんな風になればいいか、それをより具体的に測りやすい目標として設定することが大事。シュートが単に上手くなるとかではなく、こういったシーンではアベレージ何%くらい決められる選手になるとか。そして、その目標達成に向けた計画も立てさせ、それを自分でできる自主練の時間も多めにとっている。口出しはせずに、選手の主体性、自分に必要な練習にも目を向けていけるような仕掛けを心掛けている。こんな自分になるために今日ここにいる、という練習する意味を明確にさせる。
監督、選手がタイムをとりたいタイミングはちがう。本当に欲しいときは、選手にサインを出すようにいっている。それを実践できるキャプテンがいた代は結果を出している。そういう関係にもっていきたい。
視聴を終えて
競技の違う監督同士の会話が非常に面白くあっという間の1時間でした。メンタルというテーマもあって、藤田監督からPKやフリースローについての質問があったり、それぞれのエピソード踏まえた話もあったりと非常に興味深い内容でした。