2040年の大学は「ガラガラ」に(文科省の入学定員推計より)
文部科学省が、将来の大学定員充足率に関する資料を公表したことが話題になっています。
2021年時点の各大学入学定員を維持したまま少子化が進行した場合、2040年度には全体で3割が空席になるとの試算です。文科省が公表した都道府県別の数字をみると、どの自治体でも定員充足率は9割を下回ることがわかりますが、とりわけ東北地方で深刻な状況に陥りかねないことが示唆されています。
いずれにせよ、どの地域においても中小規模大学を中心とした再編統合の動きは避けられないものとみられます。文科省「高等教育の在り方に関する特別部会」提出の同省資料より筆者作成。
ちなみに日経の記事にもありますが、文科省は昨年7月にも同様の推計を公表しています。しかし、出生数の減少が想定よりも急速に進んでいる点などを踏まえ、改めて試算することにしたということです。昨年度時点の推計との差が大きい県もあり、その点も非常に興味深いので、後日また図を掲載します。