あなたには意見を言える「声」がある
こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
今日はこの言葉を
「政治に文句言っている暇があったら努力しろ」
「政府に不満があるなら日本から出ていけ」
「文句を言うならお前が政治家になれ」
「年収〇〇〇万以下は受ける恩恵の方が大きいんだから黙ってろ」
と恥ずかしげもなく主張している全ての政府目線おじさんに贈りたいと思います。
とはいえこの言葉は、どこかの偉人による名言ではありません。
この言葉は
メリーランド州に住む10歳の女の子
によるものです。
ということで今日は、この女の子が起こした
ペットの鶏を守るための請願運動
の話をご紹介します。
その前に政府目線おじさんには「請願」という言葉は難しいでしょうから説明をしておきますと、
請願とは国や地方自治体に要望や苦情、要請を申し立てること
で、その権利を「請願権」と言います。
そしてこの「請願権」は国民の権利として日本国憲法において保障されています。
もちろんアメリカでも「合衆国憲法修正第1条」によって請願権は保障されていて、それを「たった10歳の女の子が行使した」というのが今回の話です。
彼女の名前はエル・デレオニバス。
この話はエルの一家が3羽のヒヨコを迎え入れたことから始まります。
エルはヒヨコ達を大変可愛がり、立派な鶏に育て上げました。
そしてその鶏たちが卵を産み、新たなヒヨコが誕生し、また世話をする。
そうしたことを繰り返すうちに、やがて彼女は14羽の鶏に囲まれて暮らす生活となりました。
彼女は鶏たちが生む玉子を近所に配っていたために近隣住民からも喜ばれていたのですが、隣人が家を売るという話になった時に思わぬ問題が起こります。
鶏小屋が敷地境界線に触れていると不動産業者からクレームが入ったのです。
エルはすぐに鶏小屋を移動させますが、不動産業者は行政にも苦情を入れたことから、彼女の鶏が違法であることが発覚します。
実は彼女は知らなかったのですが、鶏の飼育には土地の広さや鶏小屋と近隣家屋との距離、飼育の上限数などの多数の規制が存在していたのです。
それらに違反していた彼女の一家は市から罰金を科され、さらに鶏たちを手放さなければいけない危機に陥りました。
彼女は慌てて鶏の引受先を探しますが、同時にあることを思いつきます。
それが「請願」です。
「学校で習った請願を行政に出し、鶏の飼育に関する法律を変えてもらうようお願いしよう」
そう考えた彼女は、さっそく法律を変えるべき8つの理由と共に家の裏庭で鶏を飼うことを許可してほしいという手書きの嘆願書を作り、学校の友達や近所の人など50人以上の署名を集め、それを市に提出しました。
とはいえそれで法律が変わるほど世の中は甘くありません
当然彼女の求める法改正は検討すらされず、却下となってしまいます。
しかし可愛い請願を受け取った市の職員は、彼女の行動に心を打たれて他の方法を模索します。
そして一つの良い方法を思いつき、彼女にそれを助言しました。
その助言とは
裏庭をアーバンファーム(都市の空きスペースを利用して行う都市型農業)として登録すること
です。
これなら14羽の鶏の飼育が「養鶏」となり合法になるからです。
彼女はさっそく登録を行い、こうして鶏との生活は継続できるようになったのでした。
こうして法改正とはならなかったものの、彼女の請願は満足できる妥協点に着地しました。
その感想を聞かれ、彼女が語ったのが
あなたには声がある。だから何かおかしいと思った事には声を上げてみればいい
という冒頭の言葉だったわけです。
「政治に文句を言うな、黙ってろ」と言っている政府目線おじさんの幼稚な考えとは大違いですね。
さて、今回の記事で言いたいことは「請願を出そう」というものではありません。
もちろん前述したように請願権は我々の権利ですから、請願を出すことも大切な事です。
でも論点はそこではなく
おかしいと思った事に意見を言える「声」がある
という点にあります。
「声」とは「意思表示」であり、請願はその方法のひとつです。
声を上げる方法は他にもいくらでもあり、また「声の力は数で決まる」という面もあるので
SNSで呟くことはもちろん、いいねリポストだけでも立派な政治運動だ
というのが私の持論です。
減税活動にはその活動方法に、良いも悪いも上も下も濃いも薄いもありません。
大事なことは政府目線おじさんのクソリプなんか気にせずに
どんな方法でもいいから声を上げること
だと私は思います。
ということで、今日はここまで。
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