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占いで労われて申し訳ない気分になるのが情けないったら

先日友人の会社の人間関係の話などを聞いていて「じゃあ今後どうなるかタロットに聞いてみよっか」なんて言えたらカッコいいのにねと言う話になった。

いや正確にはそんな話にはなっていなくてただ言ってみただけで、友人は一瞬「そうだね~」と笑ってくれたが「で話戻すけど」と言わんばかりにタロットの話は秒速で流れていった。

最近YouTubeを見るときはほぼ8割方星座別タロット占いを見ている。なぜかはわからないがまあすがりたい、心が不安定な時は特に。
そしてそもそも安定していた時があるのかはもうわからない。

対面の占い師だと気をつかうし、なぜか自分から当たりにいってしまう軟弱な性格だし(「最近状況の変化がありましたか?」「ありましたありました!」的な)。なので、YouTubeで世界人口を12分の1にして占ってくれるくらいがちょうどいい距離感である。当たってたまるか当たらなくてOK。とにかく前を向かせてほしい、私は報われると言ってほしい、優しくしてほしい、赤の他人から。

で、私の星座はものすごい変革の時にいるそうです。去年くらいからずっといろいろな雑誌の占いでも書かれていて、冥王星が入るそうで、そして占い師は「よく頑張りました」と親にも言われたことのない労いの言葉を私に浴びせてくれるので唐突に罪悪感が。

とあるYouTubeチャンネルのタロット占い師は「辛かったですね。私も同じ星座ですけど本当にいろいろあって……うっ」と占いながら泣いてくれる。かつ泣きながら占ってくれる。ありがとう。そして申し訳ない。目に見える変化が全然なかったことがもう本当にごめんなさいという気分に。しかし大丈夫だ。世界人口の12分の1、約79億分の12。単純計算でもだいたい6億5千万人が同じ星座なのだ。ちょっと当たらなくても問題などない。私のせいじゃない。私のせいじゃ……。

このように占い師に労われて私は今日も生きているので、やはり見るのはやめられない。友人たちに「最近タロット占いを見ている」と話しに出すと「あー…」と眉毛も口もまっすぐになるような顔をされるが私は言い続けたい、あれは見るべきだ癒されるぞ、と。なんなら月星座のほうで見てもいいんだぞ、と言ったところで話が通じなくなったのでいったん控えた。

皆様今日も良き夢を。

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