私がたまにかわいくないのは女性ホルモンとMBTIによる特性のせいであって私のせいではない
40代になっても気持ちだけは10代のときから変わっていない、だのに体は正直に変わっていく。
夜ご飯を食べれば胃もたれするのに加え、急に何もかも絶望的になって悲しい気分になったりする。気分の浮き沈みというやつだろう。
10代のころとて思春期ゆえの不安定さがあり、20代では自分と理想とのギャップで悶える自己嫌悪の日々、30代になると女性ホルモンの増減が顕著になりだし、今40代。
思えば心が安定しているときなど現時点であった覚えがほとんどない。どうしてくれるんでしょうか。
最近の安定している日といえば排卵期後の1日くらいというのが実感である。
生理前・生理後・排卵期とほぼ不安定。加えて私は生理周期が早く23日くらいなので、常に不安定であるといっても過言ではない。
また女性ホルモンのせいならばいいが、これがもし性格上の問題点であったとしたら尚のこと辛い。
もともと性格が明るくないのである。
女性ホルモンを調べに行って「正常です」などと言われたりしたらことなので調べないようにしている。怖いものは見ない主義である。
流行りのMBTIというやつをこっそりやってみた。
緑色の爺さんみたいのが出てきて特徴や傾向を読んだが文章が高度すぎてまったく頭に入らかった。
当然、当たっているのかどうかも理解できなかった。
そこに登場したのがtiktokとやらで、画像検索すると偏差値が低めの人間にもわかりやすいように端的にイラストで表されていてこれなら5歳児なみの私でも理解できる。
その中にあった「自己紹介が苦手」という一文を読んで寒気がした。
これは特性なのか?練習したからといって改善できるものではなかったのか。
妙に脱力してしまった。
世の中に私のことを知りたいと思う人間などいるはずもないのにどうして自己紹介などできようか。
うんざりされるのが目に見えている。
しかしこれを世間で発言してしまうと他人からの「そんなことないよ」待ちの人間として認識されてしまい結果「あーめんどくせーやつ」となるのでそれも絶対的に避けたい。
なので自己紹介の場面では持ち尺1分、いや30秒として端的にまとめるように脳内がフル回転する。
とにかく他人の時間を削る、ということに精神的負担がつきまとう。
その割には平気で生きているのでただ単に「うざいと思われるのがうざい」と思っているだけとも言える。
結局人間など一つにこだわっていたら生きていけないのである。
女性ホルモンのせいにし、MBTIとやらの緑色の爺さんのせいにし、なんなら「昨日食べたレバーの中に鉄分が入っていなかった」とケチをつけてヒステリーを起こしながらも私は今日も生きていく。
ただでさえかわいい私がたまにかわいくないのは私のせいではないのである。