金運に見放されても自分を保つ強さを持て-その①
もう年末がすぐそこに、と早めに絶望しております。
皆様、お元気ですか?
ご存じの方も多いでありましょう、東京・早稲田にある穴八幡宮。
蟲封じ、商売繁盛や出世、金運・開運に利益があるとされているそうです。
今回は浅はかにも、自分を含めた友人たちがこちらにあやかり金運を上げようとしたところ、全員間違った方向に行っていた、という切ない話を聞いてほしくてやってまいりました。
いい加減、真面目に生きたい。
金運と聞くとコバエのように軽やかにたかってしまう煩悩の塊である私は、2年ほど前にこの穴八幡宮さんの噂を聞き、お世話になるべく、当時調査を開始しました。
御利益に書かれている「蟲封じ」。子どものいない私には何のことやら?だったわけですが、小児(新生児から15歳まで)の癇の虫(かんしゃく)を封じる御祈祷のことをいうようです。
子どもだってイライラしちゃうものね、そういうの封じられたらストレスなくなっていいよね……とまあそういうことではないのかもしれませんが、そんな気持ちで読み進めていたところ、なんと以下のような記述が。
癖封じ?えっ怠け癖とか?自虐癖とか?人と話すとき緊張して白目になる癖とか?大人でもやっていただけると……?
色々と気になってきてしまいました。
それではいつ祈祷していただいたらよいのか、おすすめの時期などあるのかしらんとネットサーフィンを加速させたところ、他の神社でも「蟲封じ」をやられているところを発見。
そちらには祈祷のタイミングについて一言「思い立ったが吉日です」とビビッドに明記されていました。
ありがたく年内やれたらいいなリストへの仲間入りを果たしました。
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さて本題とだいぶ離れてしまいましたが、穴八幡宮様にて金運御利益を賜るべく調査した結果、お守りをいただくためには「冬至」を待つ必要がありました。
詳しくは公式HPで紹介されているのでぜひこちらをご覧いただくとして、その年の冬至から節分までにしか配られないという「一陽来復御守」を頂きに日本全国から人々がはせ参じるわけです。
このお守りには法則があり、定められた日程に定められた方位に向かって、日付が変わる12時ちょうどに壁に貼る、という現代人の合理主義を戒める神からの試練が。我々ニンゲンどもは時間に縛られ、なおかつ正確さ、用意周到さを試されます。
学生時代からの友人3人と私は、年始早々に穴八幡宮にお邪魔し、それぞれに「一陽来復御守」をいただいてきたのでした。もちろんお参りもぬかりなく。
定められた日程とはお守りを頂いた際に一緒に「説明書」を渡されるので、こちらを熟読し方角や貼り方もすべて頭に叩き込みます。ペライチに手書き(コピー)なので無くさないように注意しながら緊張感を持って帰宅。
定められた日程の中には「節分」があり、これが年内ラストチャンス。
ここを逃すと泣いても笑ってもその年の金運は確実性を持ってゲットできません。このスリリングな節分前夜を日本中の何パーセントかの人々が共に過ごしていると思うと勝手に連帯感がこみ上げてきました。
そして友人たち、きっとみんなも今夜貼るんだろうな~!と彼女らの顔をも思い浮かべつつ、12時ちょうどに御守りの貼り付けを実行。
自宅の壁の高いところに貼るべく、フリーランスになったばかりの夫が「ここは僕が」と机の上に乗り、実行してくれました。
その後、神様、どうぞお見守りください、とお祈りし、就寝したのでした。
もう予想はついているかもしれませんが、翌朝、悲劇が。
つづく
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