リズムの塊 プエルトリコ Karakatis-ki
いわゆる"ラテン音楽"と括られるものの中で、キューバ音楽、ブラジル音楽、ニューヨーク・サルサも好きだけれど、特に惹かれたのは、プエリトリコの音楽でした。
それは1つには数々の名作を残したプエルトリコ音楽を代表するバンド Cortijo Y Su Combo (プエルトリコのボンバ BombaとプレーナPlena のリズムを世界に紹介したとされる。英語版 Wikipedia 2022.6.15. Rafael Cortijo)で
もう1つが Mon Rivera です。
Mon Riveraのアルバム「Karakatis-ki」は、コンガ及び打楽器にピアノとベース、それにトロンボーンを3つ重ねるというシンプルで強力な楽曲編成。それに半分スキャットともラップとも取れるような Mon Rivera の歌。全てがリズムの塊。強烈です。しかも楽しくて踊れる。歌の内容は、ニューヨークで暮らすプエリトリコ移民達の日常を面白おかしく歌っています。
トロンボーンを3つ重ねるというスタイルは、キューバの Pello El Afrokanも始めている。こちらもファンキーでかっこいいですが
ニューヨークのプエリトリコ移民の日常を歌った Mon Rivera の音楽がニューヨーク生まれのサルサのトロンボーン奏者ウィリー・コローンに影響を与えたというのは頷けます。(英語版 Wikipedia 2022.6.15. Willie Colón)
キューバとアメリカが国交を断然していた事を考えると、ニューヨーク・サルサでトランペットと共にトロンボーンが管楽器の中心になっていったのは、Mon Rivera の影響が大きいのではないかと思います。
とにかく、"ラテン・ミュージック"といったら、まず真っ先にあげたい1枚です。
(2018年6月にinstagram(philosophysflattail)に書いた記事を手直ししたものです。)
自己紹介の代わりに